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海外生活をすると決めたものの、ワターシ、ヤッパリ、ニホンジン、ワショク、コイシーデス。 「SUSHI」とか「TEPPAN-YAKI」とかそういうのではなくて、ありふれたごくごく「ふつう」の うちの料理。 思い起こせば、幼い頃から、「好きな食べ物」の欄に「ふろふきだいこん」 「こんにゃくのおでん」と、枯れたことを書き込んでいたんでした。 長じるにつれて「大根と油げのたいたの」とか少し油がのってきましたが・・・ とまれかくまれ、やっぱり食べててホッとするのは、なにげない和食。 乾物は、魚柄教の我々が大騒ぎをするものだから、 家族が送ってくれたり、人から頂いたりでかなりリッチなのですが、 困ってしまうのが、日本の八百屋さんで 売っているような「ふつう」の野菜の入手が難しいってところなんです。 大根とか、ゴボウとか、蕪、白菜、韮、そういう野菜。 ニュージーランドでもオークランドやクライストチャーチなどの大都市では、 かなりの日本または中国野菜が手に入るらしいのですが、こちらネルソン地域では、 なかなかそうもいきません。 オーガニック屋さんなどで、しおれてフニャフニャのチビ大根を見かける事は あるのですが、漬物にしたらいいかもしれないけど、私の欲しいのは 包丁をいれたらパンとはぜるような、そんな張りきった大根なんです。 そんな贅沢モンは、自分で作るしかありません。 ニュージーランドは言わずと知れた農業国。 種苗や家畜をどんどこ持ってきていた入植当時の150年前ならいざ知らず、 今は種苗・土・果物の持ち込みに、かなり厳重な警戒態勢を敷いています。 空港の絨毯は、靴裏対策で、延々とかなり強い殺虫殺菌剤を染み込ませているそうですし (赤ちゃんを這わせてはならないと聞きました)、 荷物の受取場から税関まで、キリっとした麻薬犬と伴に、 妙に能天気っぽい肥満気味の食べ物感知犬が勤労しているし、 何しろ良心にたたみ掛ける申請書、看板その他もろもろの手段を尽くしての 「持ち込まないで」の連呼。 因みにこの食べ物犬、リュックに染み込んだ3日前の食べ物の臭いまで トレースできるらしく、私のいつものバックパックは「これこれ、 おいしー臭いだってばっ」と、ポイントされたのは言うまでもありません。 これを経験して、さて一時帰国で成田に着いたとき、なーんだか これで大丈夫かなぁという審査で、ペロっと解放されてしまいました。 麻薬も、ワシントン条約も、銃器・エロの取締りも大事だけれど、 食べ物に関しても、もう少しやった方がいいんではなかろうか。 せめて、税関のお兄さんに「柑橘類とかもってないですか〜? じゃ、これは〜」って、もう少し饒舌・質問上手になってもらうとか。 ミバエ付きの柑橘類なんか簡単に持ち込まれてしまいそうで・・・ 考えるだにおそろしい。 ああいうのは条件があってしまうと、どーっと増えますから、 場合によっては銃器などより、よっぽどタチの悪い事になります。 よく水際阻止とか耳にしますが、本当に阻止出来ているのかな、 あんなユルユルで・・・心配心配。 さて、ニュージーランドに目を転ずると、なんとか 力ずくで密輸されたアヤシの植物にもアフターケアがございます。 これらケシでもなんでもない、ただの外来食用植物なんですが、 MAF(Men in Blackじゃないですけど、私のイメージからは、かなり それに程近い農食糧省)の人が「ダメーこれ認可されてない植物」と、 何故か目ざとく発見して、さっさと没収、持ち込んだ本人は なんだか大変な罰金なんだそうな。 そんな話も、ちらほら耳に入り始め、種は欲しいが、処罰はこわい。 はて、どうしたものか。 そこで、余り期待せずにモトゥエカのMitre10へ。 Mitre10は日本のホームセンターをもう少し、マッチョにしたような、 全国チェーンのお店です。 まずは、種売り場・・・。 それが、流石モトゥエカ〜、結構あるのです、日本・中国野菜の種。 えー、誤解の多々ありますでしょうことを踏まえまして・・・、 モトゥエカはニュージーランドでも郊外の小さな町でございます。 私的にはちょっとヒッピー度が高いかなと・・・。 で、ヒッピーはベジタリアンが多い=和食へのあこがれ=日本野菜の需要があがる =種が結構ある。 その独断3段論法から発しましたる、辺境なのになかなか頑張っているなぁと 感嘆も含めた「流石ぁ」なのでございます、老婆心ながら。 さてさて、トマト、巨大キュウリ、巨大ナス、ニンジン、キャベツなどに 混じって、よくよく見ると、 Japanese Radish (大根) Edible Turnip(蕪) Chinese Cabbage(白菜) Garlick Chive (韮) 他にも、石倉ネギ(長ネギ)、春菊が並んでいます。 こうなると俄然元気が沸いてきた。 NZ&OZ版「サカタのタネ」こと、Yates社からは"Oriental Vegetable"セットと称して、 ターサイ、パクチョイ、白菜、大根、蕪の種がパックで出ています。 次はハーブ・苗コーナーへ。 ここでは「ミズナ」(Mizuna)や「三つ葉」(Japanese Parsley)の苗が、 見つかりました。 ミズナは、こちらの人は、畑からつまんで来ては、 生のままサラダにして食べています。 日本では、油揚げと一緒にダシで炊いて食べるとか、 何しろ火を少し通してという固定観念が ミズナに対してはありましたので、ちょっと「へえ」と感心しました。 余談ではありますが、ミズナとともにロケット(ルッコラ)も よくサラダ用の苗として売られています。 子株の頃からかなり過激にちぎっては食べしても、 カレらは健気に再生し、1株植えておけばかなり長期間楽しめます。 この夏は私達もキウイ風に生のミズナとルッコラ、 随分楽しませてもらいました。 後日、他の園芸店で、日本のナスの種も見つけました。 余り欲張っても、私が育てられる量は限られていますし、まずは満足。 秋まきの大根・蕪・白菜も芽を出して来たことだし。 これからが楽しみ、楽しみ。 |