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1999年1月より 実行者:Ryoko カビキラーに「混ぜるな危険!」と、書かれる以前の話。 私の実家も暮れも相当に押し迫った頃、お風呂掃除をします。 我々姉妹のお年玉というのは、いつの頃からか「歩合制」をとり、 暮れの働きによって左右されるようになっていましたので、 学校が冬休みに入ると、年賀状の版木を彫り始めるは、大掃除は始めるは、 クリスマスは挟まるし、お飾りも作って、おせちも作って、 それはもう大忙しでございました。 さて、その年は私がお風呂担当で、機嫌よくシューシューと カビキラーをタイルの目地に吹きつけて掃除を半日かけてやったは いいのですが、「キモチガワルイ・・・」。 水まわりの掃除は寒いので窓はほんのちょっとしか 開けてなかったし、換気が足りなかったのです。 あの「クソ」忙しい時期に、残り半日寝込むという大失態。 「カビキラー」はヒトもキルするのねと学んだ翌年、 「主婦、大掃除中薬物中毒で死亡」というニュースが流れました。 酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜてしまい、 毒ガス発生、死亡という事故でした。 単体使用でも毒性強いですから、いわんや混入をやでしょう。 キレイにしたかったんだろうなぁ、しかも亡くなったのは12月の初頭で、 そんな時期に大掃除なんて・・・、非常に立派な方だったのに、痛ましいことです。 あれ以来「混ぜるな危険!」の表示がされるようになったんですね。 それにしても、毎年毎年ますます「なんとか」洗剤の増えていく事。 洗うの、磨くの、白くするの、カビを取るの、パイプのつまりを取るの、 最近は「なんとかの除菌」。 お台所の除菌、お風呂の除菌、トイレの除菌、ソファーの除菌、冷蔵庫の除菌。 以前、家中のありとあらゆるそういうものを一同に集めて見たことがあります。 スプレーボトル、ピューと出る柔らかいボトル、酸性の、アルカリ性の、まあ ズボラな私がこれですから、キレイ好きな人はもっとすごいんではないでしょうか。 そして、共通して云えるのは、どれを使っても「気持ちよかった」ためしが無い。 本当に「どこそこ」に特化した洗剤って必要なんでしょうか? 特にバスルームって国境を超えて、換気が悪いところに造られているような 気がします。 風がすぅーっと通るバスルーム、お風呂が売りの高級旅館ならいざ知らず、 個人宅ではなかなか望めないところでしょう。 その半密閉空間の掃除ですから、気持ち悪いものは使わない方がよろしいはずです。 それでも懲りずに「お風呂の洗剤スプレー」をシューっとして、 シャワールームをガス室にしていた頃、ハーブのお師匠様のところで ハーブを使った掃除という講座を受けました。 そもそもなんの為の洗剤か? 人体から出た蛋白質や脂肪の汚れを落す、水垢を落す、 カビを落す、殺菌する、脱臭する。 そう、これのためだけに「目がショボショボして」「喉がイガイガして」 「胸がムカムカする」のを我慢してた訳です。 でも、これだけの事をすればいいのだったら、 何か他の安全なもの、心当たりはありませんか? そう、古式ゆかしきハウスキーピング三種の神器、 「塩」「重曹」「酢」。 それに美しくも賢くも「ハーブ」を加えたりして、なんだか良さそう・・・。 「塩」にはそもそも殺菌・抗菌作用があるのは「お味噌・梅干」の国ニッポンジンなら 身体をもってして知っている事実。 そして、スクラブ効果も時にはありすぎるほど。 スクラブと言えば、負けられない「重曹」、こちらは脱臭効果も抜群。 お酢と一緒にシュワーっとさせれば、頑固なこびりつきも あっさりオサラバ。 そしてシンガリを勤めます「お酢」。 これは油気を取り、カビの発生を押さえ、脱臭にも一役買い、 金気に浮いた錆びや水垢・ガラスの曇りを取り去るという、 水まわり掃除には無くてはならない助っ人なのでございます。 そもそも、洗剤に「殺菌」用として加えられるフェノール。 その殺菌力を1とすると、ハーブからとったエッセンシャルオイルの 強さは、イランイランが2.8、ラベンダーが4.4、ローズマリーが5.4、 シナモン7.8、クローブ9.2、そして殺菌の代表格タイムに到っては12.2。 これはHerb Companion 1992/93年 12/1月号からの数字だそうですが、 なーんだフェノール、名前はすごいけどー、ほんなら精油を使うわ。 と、こうなる訳です。 しかし、お掃除にそうそうエッセンシャルオイルももったいなくて 使えません。 そこで、庭で大きくなるだけなったはいいが、なかなか使われない ハーブが登場するのです。 先ずは「お酢」に色々漬け込んでみました。 ローズマリー、タイム、そしてレモン汁を絞った後残ったレモンの皮も クリクリ剥いて入れます。 このハーブ・シトラスビネガーは殺菌抗菌ももちろんですが、 レモンの皮を入れることでガラスの曇り取りに効果を発揮するようになります。 オレンジのマークのついたアメリカ製の洗剤見たことありませんか? レモンやオレンジの果皮に含まれる精油には汚れを溶かす作用があるのです。 匂いももちろん素晴らしいですしね。 次は「お塩」。 生のタイムを容器にたっぷり入れて、その上から自然塩の安いのをザー。 蓋をして2週間、タイムがすっかりからからになって、 塩に香りが移っていれば、タイム・ソルトの出来あがりです。 タイムを引き上げて、食用でも掃除でも何でも使えます。 さて、このタイム・ソルトと重曹を半々で混ぜて、湿らせたスポンジに大さじ1程 とって、モニョモニョと揉んだ後、バスタブやカランの汚れにグリグリとなすりつけます。 で、先ほどのハーブ・シトラスビネガーをその上からスプレーする。 しばらくシュワーっとさせておいて水で洗い流す。 タイルの目地にはお酢をこまめにスプレーしておけば、 ヒドイカビは発生しないハズですが、生えてしまったものには、 重曹塩をなすりつけて、お酢をスプレー。 これくらいだったら、お風呂の済んだ時に、 チョコっと気軽にできるってなもんです。 下水管には重曹一握りにお酢を半カップ。 しばらくジュワーっとさせたら熱湯をかけて流してお終い。 手間は普通の洗剤と変わりませんよね? でも、すがすがしさが段違いなのです。 下水に流れる毒物が消滅したのは、もちろん言うまでもありません。 何しろ、今までのはヒトの身体も蝕むほどの毒性の強さだったのです。 さて、このシンプルな水まわりお掃除セット、お風呂、洗面所に限らず、 台所のシンク、トイレどこにでも使えてしまいますので、 「トイレの洗剤」「台所の洗剤」「お風呂の洗剤」「クレンザー」 「ドメスト」「カビキラー」「パイプスルー」全部不要になります。 さよ〜なら〜。 またこれでモノの呪縛から1つ逃れられます。 それにしても何でこんなにイロイロ買ってたのかなぁ。
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