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ベジタリアンっていう言葉、もうすっかり日本でも定着しました。 かえって和訳の「菜食主義者」っていう方が聞かなくなってきましたか。 それにこの和訳、結構トリッキーでして、ベジタリアンでも 魚貝類、鶏肉、ターキーは食べるんです。 ベジタブルのアンだから、そもそもの英語からしてイケナイのかも しれないのですが、漢字にされちゃうと、菜っ葉ばっかり食べてるような、 そんな印象受けません? えと、ベジタリアンは基本的に牛・ブタなどの哺乳類家畜を食べないようにしている人の事です。
(かなり過激な書物なので、ショックが強くて立ち直れなくなる事もありますが。) 「笑って死ねる 安全食実践講座」(魚柄仁之助 講談社)の方は、読んでる側をメタメタに 打ちのめしたりしません。 もちろん、お薦めの一冊。 あとは、ベジタリアンをファッションでやってる人や、 お宗旨が理由で牛・ブタ食べないって人もいない訳ではないか・・・。 (注:ニュージーランドは基本的に放牧の国なので、工業的牧畜っていうのには一般的には 当てはまりません。上記の工業的牧畜に反対の人っていうのは、アメリカ的分類ですね。) 私は、ベジタリアンはアンチ・ウシ・ブタっていうのを知らなかったものだから、 「菜食主義とか言っちゃってー、結構生臭モノ食べてるじゃん。 しょうがないなぁ、西洋人はー」なんて随分長い間思ってました。 どうしても「菜食主義」っていうと「お精進」とつなげてしまう。 しょうがないなー、日本人はー。 でも、いるんです「お精進」のベジタリアン。 それがベーガンの皆さん。 この人達は徹底していて、一般的な生臭モノは勿論、乳製品・卵もダメ。 般若湯?あ、これはオッケーです。 だから・・・お坊さんじゃないんだってば。 乳製品も卵もですよ。これは厳しい。 蛋白質はどうしてるかっていうと、豆腐、豆乳、大豆、ヒヨコマメ・・何しろマメマメしい。 マヨネーズは困るだろうというと、サニアラズ。 ヒヨコマメをベースにしたハマスというペーストを作ったり買ったり、 魚柄さんではありませんが大豆マヨネーズというのもスーパーで発見してしまった! アイスクリームも大丈夫。 豆乳、豆腐、ココナツミルク、ベリー類と蜂蜜少々を 固まらせてはジューサーで攪拌。 立派な美味しいアイスクリームになるのです。 その他、クルミ、ゴマ、松の実、カボチャの種などのナッツ類、 ニンニクの多用、ハーブ、カレー粉などの香辛料、オリーブオイルの多用などが 彼等のレシピの特徴として挙げられます。 カリフラワーも良く食べますね、ノン・ベジタリアンの食卓に比べると。 さて、先日ポットラックパーティが良人Ryuの同僚宅でありました。 皆でなんかかんか作って持ち寄るアレです。 シーカヤックガイドなんて過激な仕事してるのに、 ベジタリアンは多いは、ベーガンも1人来るらしい。 身体を使う仕事なんだから「肉」食べなくちゃっていうのは、 精をつける為に「肉」を食べる(食べてた)日本独特の考え方なのかもしれません。 またそのベーガンのガイドさんも、「控えめ、賢い、ジャニーズ(タキザワくん)系」という、 3拍子揃った超のつく好青年。 「え、僕?アレルギーじゃないんだから、 卵とかミルクが入ってても他所様でご馳走されたら食べるよー。」だって。 そんなー、泣かせるー。 こんな出来たベーガンを私は初めて見ました。 と、言う訳で、不肖わたくし「精進料理ってのがある国」 ニッポン代表、がんばりまっす。 リサーチの結果「SUSHI」を皆様ご所望の様子。 こっちの人の「SUSHI」というのは巻き寿司の事を示すのが殆どです。 海苔もカリフォルニア人の様には気持ち悪がらないので、 そのままアウターレイヤーとして使用可能。 (因みに、今でもあるのかカリフォルニア・インサイド・アウト・ロール。 海苔の黒いのが気持ち悪いとかで、巻き寿司の海苔のまた外側をご飯で 隠してましたが・・・。) 巻き簾が無いし(ははは)、 見た目もラブリーだから、今回は「ふくさ寿司」にしようっと。 こんな事もあろうかと、Japanese parsley(三つ葉)育ててたんだもんね。 お米は、オーストラリア産コシヒカリ、ハレの日だから。 お酢はアップルビネガーだけじゃ、ちょっと腰が足りないからっと、 モルトビネガーもチョビット入れて。 お砂糖はraw sugar(精製度の低い茶色い砂糖・三温糖に近い)、 お塩も地元産の自然塩と、よしよし。 中身は、干しシイタケの甘煮、ゴマ、もみ海苔、ニンジン・インゲンの含め煮、 甘酢とユカリで生姜の薄切りを揉んだガリもどき、高野豆腐の含め煮、小エビ、これだけ具が入れば 充分ご馳走でしょう。 薄焼き卵を焼きましてっと。 え、ベーガンくんを忘れていないか? 大丈夫でっす。 ベーガンとなるとカツヲだしも禁じ手になってしまいますが、 含め煮は全部昆布と干しシイタケの戻し汁の精進だしで炊いたし、 小エビも入れませんです。 でも、ベーガン用だけちらし寿司は、なんだかなぁ。 なんか包めるもの・・・出来れば海苔じゃなくて・・・。 で、乾物をゴソゴソしたら、出て来ました。 ニッポンの重包装が施された有り難くも美しい、湯葉。 しかも、ウコンで良い具合に黄色くしてある。 スンバラシー と、いう事で、湯葉を戻し、だしでちょっと煮含めて薄焼き卵の代わりが出来ました。 巻き簾はないけど、花の形の抜き型はあるんですな。 ニンジンは一部菊型で抜いて煮つけたので、可愛い飾りになりました。 型抜きニンジンを湯葉と寿司飯で挟むようにして巻くと、ニンジンが透けてラヴリー。 熱湯で柔らかくした三つ葉できゅっとしばって、ハイできあがり。 人ん家に持っていく料理って、ナント言いますか、 見栄を張ってしまって、時間かかりますな。 今回は(自称)日本代表ですから、ま、いっか。 このお寿司売れ行きは上々で、「これはナニ?」「ここで手に入るモノ?」 「味付けはナニ?」「何で卵がこんなに薄く焼けるの?」と、 心憎い質問の数々を頂きました。 中でも、ソヤ・プロテインをターメリックでイエローにしたシースルーのシートは、 「なんだろ???」のマトであった事はいうまでもありません。 なんて、「お寿司の持っていき甲斐のある人達」でしょ。 |