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南半球で暮らして身がよじれんばかりなる瞬間、それはお日様が北から射す、 つまり「右から昇ったお日様が、左〜にし〜ず〜むぅ〜」のを意識する時、 そして、何よりクリスマス。 そう、北が冬なら、南は夏よという訳で、クリスマスホリデーはサマーヴァケーション なんでございます。 みんなTシャツに脛毛丸だしの短パンか、「お嬢さん、そりゃぁシュミーズじゃあ・・・」 っていうピラピラのワンピースで町を歩き回っている。 ビーチでは老若男女が処狭しと甲羅干し。 やっぱり、はく息の1つも白くなってもらわないと、こちとら北半球人は気分出ないんですが、 そんなコト、世間様はかまっても居られない。 なんせ天下のクリスマス、日本の「盆・暮れ・正月」と同義ですから、 暫くぶりで万難を排して家族が一同に会する数日。 実家に帰る人、帰ってこられる人、みんな買物準備におおわらわの様子です。 普段は静かなモトゥエカですが、人通りも賑やかに、店の中はというと、 雪のつもりのわたで飾られたツリー、霜のつもりの窓の白いスプレー模様でディスプレーされ、 中々に盛り上がってくる。 さて、我々北半球もお宗旨の違う異邦人、体内カレンダーがすっかり狂っていますから、 ともすると今がクリスマスシーズンだという事さえ忘れてしまいがちです。 それでも「えんはいなもの あじなもの」でございまして、 友人知人からのお声がかかり、先のクリスマス、朝から晩まで車飛ばしつ、ネルソン 地域を駆けずり回る、有り難くも忙しい日と相成りました。 さて、25日は朝9時からネルソン在住の良人Ryuの筋肉の師匠(ウエイトトレーニングの トレーナー70歳強)にして、我々のニュージーランドの父親ともいうべき御仁のお宅へ。 なんで、こんな朝っぱらからかと申しますと、これ「クリスマス・ブレックファースト」。 なんだか馴染みの無いお作法ですが、何しろクリスマスは親族・友達打ち揃って、 力の限り食べまくるのが良くあるパターンだそうでして。 先ずは朝食ですから、コーヒー・紅茶・フルーツジュースにPYO(Pick Your Own)の ベリー畑で孫達と摘んで来たばかりのボイズン・ベリーが丼鉢いっぱい。 それにホイップクリームをどっさり付けて、お好みで粉砂糖を振って食べていると、 巨大クロワッサン(こちらのクロワッサンは大人の手を広げたくらいの大きさ・・・)に ハムやらチーズやらなんやら挟んでオーブンで温めたサンドイッチを次から次へと勧められる。 そう言えば、パン屋さんも「クリスマス用クロワッサン有マス」って看板出してたし、 ゴミ袋みたいに大きい袋にいっぱいクロワッサン詰めて買って行く人も 随分見かけたけど、こういう事だったのかぁ。 宴もたけなわになってきますと、子供も含めて30人は集まったでしょうか。 広いお家も流石にテンコ盛り状態です。 そこで、ツリーの根元に山盛りのプレゼント、付いた宛名を、 お当番の子供達が読み上げて1つ1つ配り歩く。 もらった人は、その場でバリバリとキレイにラッピングされた包装を破いて、 プレゼントをみんなに披露するのですね。 子供達も心得たもので、そこは早過ぎず、遅過ぎず、良いタイミングで配り歩いていました。 このプレゼントの儀式、いつやるかは個々のお家によって様々ですが、 何しろイブが明けて25日のクリスマスディにやるものの様です。 さて我々もプレゼントを師匠と交換して、12:00頃にはお暇し、次なるは モトゥエカでお世話になったバックパッカーTwin Oaksへディナーしに。 そうなんです、ディナー、こちらでは昼だろうと何だろうと、ご馳走は ディナーと呼んでいます。 こちらは、BYO(Bring Your Own)なので、ちょこっとアルコール類を持って行って。 さて、ここのバックパッカーでも独立した息子さん達がそれぞれの家族を引き連れて 戻って来ておりましたが、ここな3兄弟、長男が川釣り師、次男がハンター、三男は ブラブラしてるという、飢饉がきても大丈夫な人々。 さて、献立はと申しますと、
パブロバはお砂糖たっぷりのメレンゲを低温でじっくり焼いて土台にし、 その上に生クリームを絞ってフルーツをのっけて食べる、オージー・ニュージーで よくご馳走になる歯が溶けそうに甘いお菓子。 トライフルはスポンジ、シロップ、カスタード、生クリーム、フルーツを層にして、 少々冷蔵庫で寝かしたデザートです。 クリスマスの新ジャガというのは必須のようでして、庭のあるご家庭では それ用によく栽培しているのを見かけます。 ジャガイモの香り付けが摘んできたミント(コモン・ミント)っていうのも面白いものです。 そう、新ジャガ、新ニンニクでお分かりのように、クリスマスは ニュージーランドでは初夏なんですねぇ。 話はやっぱりここに落ちつきそうです。 そして、晩は友達がガヤガヤと遊びに来てくれましたので、 またもやウチでディナーと相成りました。 と、いうことで、力の限り食べつづける「胃袋耐久クリスマス」。 ニュージーランド式にお賑やかに過ぎて行ったのでありました。 |