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スパゲティ缶


お好み焼き、広島焼き、たこ焼き、明石焼き、うどん・・・魂の食べ物:ソウルフードって、 何となく関西地域のソウルフルなエリアに集まっているように思えるのですが、 如何でしょう。
東京も武蔵野になってしまうと、ハテ私のソウルフードは何だろう?と、 首を傾げてしまいます。
そば・・って、なんとなく「ソウル」って感じしないんですよね。
シュルっとしちゃってて。
そこいくってーと、うどんはブリっと、こうインパクトが強くてソウルフル。
ただの偏見でしょうか。

さて、我々がニュージーランドを旅する時は、共同炊事場の付いた、ユースホステルか バックパッカーズに泊まるのが常です。
そこで、色んな国の人達がどんなもの食べてるのかキョロキョロ観察する訳ですが、 キウイ(NZ人)とオージーに多いのが、そう、このスパゲティ缶。
ちょっと、かまう人は、先ず目玉焼きを焼きまして、食パン、こちらのは 随分と薄い厚さ1センチ弱のものですが、それを2-3枚トースターに入れる。
そうしておいて、やおら件の「スパ缶」をばパッカンと開け、ボールに移して、 電子レンジへ。
それぞれのパーツが程よく焼けたり温まったりしたところで、 皿にトーストを敷き、その上に目玉焼きを乗せ、またその上にドローっとスパ缶をかけ、 フォークとナイフで召しあがっている。
かまわない人は、もう温めたスパ缶をそのままスプーンで飲み下す。

この缶詰、500ccか750cc入りの大きさで、主要食品メーカーはもちろん、 大手スーパーのオリジナルブランドも出ている人気商品。
時々スーパーの缶詰コーナーで高々と積み上げられ、今週の目玉とか言って 客寄せに一役買っていたりする。
内容物はと申しますと、なにしろオレンジ色のゲル状スープに3-4センチの 白いパスタ、目黒寄生虫博物館に展示されているような、そのプニャプニャした物体が 累々としている。

やー、あれはきっと美味しくない。
と、理性が遠くで叫んだのですが、あまりに食べている人を多く目撃したため、 ついつい「もしかしたら・・・美味しいのかも・・・」と、手を伸ばしたる安売りスパ缶。
えー、試してみました。
見た目は遠目で見ても、近くで見ても、同じドロドロオレンジのゲルに、白い物体X。
えー、結果はこの遠慮がちな文章、そのくせ思いっきり饒舌な行間が語ります通り、 私達は200cc飲み込むのにも苦労してしまいました。
ミートソースをイメージした兎にも角にも修正不可能な超濃厚人工味付け。
加えて非常に甘ったるい仕上がりに、降参・・・。

しかしながら、この強烈な味、こっちの人は小さい頃から食べつけていますから、 長じてからもある時猛然と食べたくなるソウルフードになっちゃうらしいです。
ソウルフードのソウルはそのインパクトにあり・・・、なんでしょうか。




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