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ラベンダーとリラックス


ラベンダーと言えば、「リラックス」が1番有名な効果でしょう。
ラベンダーと言えば、・・・「トリップ」な〜んて、尾道ファンもいるかも しれないけれど、あたしゃ原田知世がハニャ〜っとなるあのシーンが ラベンダーによるトリップだったとはすっかり忘れておりまして、 最近になって日本のアロマセラピーの本で知ったんでした。
「と〜き〜を〜、駆けるしょうじょ〜」観てる時に匂いでも流れてきてたら、 きっと後からでも、ラベンダー嗅いだ時に思い出せたかもしれないです。
嗅覚と記憶って随分密接に繋がってるらしいんですよ。

ラベンダーの「リラックス」、セラピストらしく言えば抗鬱、鎮静作用。
これら心に対する作用特性は、鼻から匂いを嗅ぐという行為が大事に なってきます。
さっきの嗅覚と記憶、じゃないんですけど、 嗅覚と情動っていうものかなり深く関わっているみたいです。

この嗅覚の刺激信号、いきなり「本能と情動」を司る太古の脳: 大脳辺縁系にビーっと届いちゃうんですね。
そうしてから、その情報が「記憶」の海馬とか色んなとこに伝達される。
他の視覚とか触覚とかの感覚信号は、「精神活動」とかを司る 新しい脳味噌である大脳皮質を 経由してから大脳辺縁系に届くそうでして。

大脳辺縁系に、何のフィルターも通されていない生情報が直行してしまうんですから、 嗅覚刺激は「本能と情動」に影響を及ぼしていましょうなぁ、そうでしょうなぁ。
これがアロマセラピーがメンタルにも役立つんじゃないか、という 根拠なんです。

「週プロ」(注:週間プロレスの略)の広告に 「フェロモン入り香水でモテる男に大変身! (イタリア人のフェロモン配合)」っていうのが載ってて、 興味津々です。
一体どんな匂いがするものやら???
エッセンシャルオイルの中でも、「催淫性」作用を 持つものをよく見かけます。
なにせ、「本能」直撃ですから。
最近その手の精油をモロにミックスしてみました〜 っていう香水があるようです。
そんなのをたっぷり振り掛けている人とすれ違うたびに、 チョットだけ遠慮しながらも、好奇心には勝てず、 顔をしげしげと見てしまうのでした。
ごめんね、ごめんね、どんな人かなって思っちゃうんだもん・・・

さて、ラベンダーはと申しますと、「情動」タイプの精油です。

気分が沈む、むしゃくしゃする、イライラする、なんだか腹が立つ、眠れない、 いわゆる「ムカツクー」っていう気分、生理前の気分ちの動揺、頭が痛い・・・
そんな時、キャンドルバーナーで室内蒸散させたり、 お風呂に1滴入れたり、枕の端っこに1滴たらしてみたり。
こういう記事よく雑誌で目にしますよね。

でも、ちょっと気になる事があるんです。


さて、ここな御仁、最近なかなか寝つけないで困っています。
病院に行って睡眠導入をスムースにするという「軽い」睡眠薬っていうのを もらって飲んだり飲まなかったりしている。
飲めば確かにボトっと眠れるけれど、今度は起きるのか猛烈辛い。
なんとかならないかなぁと思っていたところに、 「ラベンダーで不眠症を解消」なんていう雑誌の特集記事。
色んな事例、入院病棟での使用例なんかがあげられて なかなかもって説得力がある。
ラベンダーに含まれる酢酸リナリルが効果的なのだ、 なんて科学的裏付けも書いてある。

よしってことで、ちょっと気恥ずかしいが女の子でいっぱいの デパートのハーブコーナーへ。
「寝つきが悪くてね」というと、店員さん即座に 「ラベンダーですね、これです。はい」と、何の躊躇もなく さっさと渡してくれた。
「\1,800也ね。ま、いいか、眠れるんだから。」室内蒸散させて 使うんだそうで、今回はお験しということでキャンドルであたためる方式の 安めのバーナーも一緒に買った。

さあ、いいぞー、ということで、その夜バーナーに火を灯し、電気を消して・・・
うぉー、火が気になるー、よ、よし洗面器に水入れて、小鉢をひっくり返して 中洲をつくってと、ここにバーナーのっけて、うん、よし。
パチっ。なんだー、手足がすっかり冷えちゃったなぁ。
うん、酢酸リナリルだったな、よしよし、香って来た。
それにしても、なんで部長は、なーんちゅーか、及び腰っちゅーのかねー、 あそこは、バーンと、そうだよ、きっちり落とし前つけて・・・・。
あ、腹立ってきた。ビールでも飲むかなぁ。
なんだかなぁ、この匂いで眠れるってわけ?
ホントかねー、この匂いどっちかって言うと好きじゃないなぁ。
・・・・あー、強くなってきちゃったよ、この匂い、わー、ホントに 効くのぉ〜?これ〜?
消費税入れて\3,675も払ったのよー
誰が責任取ってくれんだ?いったいー
・・・・・・・・・・・・・・<以下略>


哀れな・・・眠れたかなぁ、この人・・
次の日、目の下真っ黒にして、ショップにクレームつけに行きそう・・・

彼の大きな誤算は、精油の効果を薬と同じように受け取ってしまったこと。
薬は脳味噌や身体が抵抗しようと、その任務を強制執行します。
だから、彼のようにイライラしてても、例え手足が冷たかろうと、 スイッチを切られたかのように、いつのまにかポトンと眠れる。
眠れない原因がなんであろうと、睡眠導入時の状態がどうであろうと 関係なく、眠れないっていうことにピンポイントで作用する、これが 対症療法、お薬です。
これ、言ってみれば飯塚タカシのチョークスリーパーで絞め落されるようなものですから、 目覚めも悪くなりましょう。
飯塚(睡眠薬)は、おとす(眠らせる)事しか頭にないのです。


アロマセラピーは代替療法の1つです。
対症療法との違いは、その症状をもたらす「原因」に注目し、 それらを静める事で、体が元来持っている自然治癒力を引き出し、 健やかなバランスを取り戻そうという、そういうアプローチであるって所です。

ですから、例えば不眠で悩んでいる時は、ラベンダーを嗅ぐ以外に、
昼間、少しでも日の光を浴びて、身体に昼・夜を体感させる。
少し運動して、体を適当に疲れさせる。
寝ようとする時に、腹が立つようなことを考えない。
冷え性の人は部分浴などで手足を温めてから、床に入る。
安心して気持ちよく眠れる環境を整える。(キャンドルの火の対策、 布団を干す、シーツや枕カバーを洗濯する・・とか)
これくらい積極的な心と体の取組みが必要になってきます。

それから、どんなに本や雑誌が「ラベンダーが効く」と言っていても、 受容する側がラベンダーが嫌いであれば、効果は期待できません。
自分がその香りが「好き」なのか「嫌い」なのかは、アロマセラピーでは 文献よりも何よりも重要なファクターです。
マージョラムやイランイラン、ローマンカモマイル、マンダリンなど、 他にも眠りを助けるエッセンシャルオイルはたくさんあります。
それらを混ぜて使う事だって出来ます。
テスターなどで確かめながら、「気持ち良い」匂いを選び取って下さい。

え?面倒くさい・・・ですか。
積極的に取組んだり、自分のテイストに照らし合わせたりなんて、 やってられない・・・そうですかぁ・・・

比較的症状が軽くて、睡眠薬でも、ラベンダーでも どちらでも良い場合、もうどっちにするかは、あなた次第です。
ただし、睡眠薬はインスタントに効果があがる反面、 副作用と伴に依存の可能性があります。
「半病気」の状態を、薬がなければ暮らせない「病気」へと、 簡単に変えてしまう事だってできてしまいます。

ラベンダーに代表されるアロマセラピーの不眠の解消は、 能動的な取組みを必要とし、すぐに効果が現れるとも限りません。
しかし、上手く使いこなせば、「健やかで質の高い眠り」を 「取り戻す」方向に自分を軌道修正できるものです。
その内ラベンダーも不要になる事でしょう。
これって、実に「気持ちの良い」ことではありませんか?



不眠を長々と例に挙げましたが、 「リラックス」したい時、1番大事なのは、 自分自身がゆったりとする事です。
主役はもちろん自分であって、ラベンダーではない事をお忘れなく。
普段はラベンダーなんて使わなくって結構です。
これら精油を使うのは、なんだかいつもと違う、ちょっと変だ、と、 感じた時、または何か大切な事が近々あるから、 質の良い睡眠をとって身体をしっかり休めておきたい、 そんな目的意識のある時だけでいいのです。
ラベンダーを使ったリラックス法

ラベンダーをバーナーにたらし、お気に入りのソファなりベッドなりに、 身体を落ちつかせる。
目を閉じ、香りを含んだ空気を深くゆっくり呼吸、頭は香りに集中し 他の事は外に追い出す。
瞑想とか座禅とか、そんなすごい事はイメージしないで、 ただただ「自分にとって健やかで気持ち良い状態」を作り出す事に集中します。
これを5分も続ければかなり深いリラックス感を得られ、ネガティブな気分も かなり良い方へ回復できます。


リラックスは意識的に集中して行うことで、より短時間で より深く得られるようになると聞きます。
小さな子供までストレスに悩まされる現代社会において、 精油を一助にした、この簡単なリラックス法は、心身のバランスを 整える上で非常に有効な手段になります。
病は気からと、よく言いますが、この気をマイナスの方に 引っ張るストレスを、これでこまめにケアしておけば、 病への距離はだいぶん遠のくのではないでしょうか。



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