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歯磨き粉


今は亡き大好きだった祖母が、まだまぁまぁ元気な頃、鏡を見ては 「いやだねぇ年を取ると、歯が伸びてぇ、噛み合わせもねぇ」と、ぼやいていましたが、 実は彼女、歯が全部残っていたエライ人で、私は 80歳まで歯が残せるか一寸自信がありません。
歯磨きの習慣は小さい頃からありましたが、 私の犬歯から向こうは、すでにサイボーグ状態、ギンギンです。
なんで歯がこんなに弱いんだろう・・・と思ってましたが、 これ間違い。
歯磨きの仕方が悪かったというのが本当の理由らしいと最近気付きました。

歯磨きの仕方ほど移ろいやすいものはありませんで、私の子供のころは ローリング法というのが主流でした。
こう手首の捻りを効かせて、クリックリッと磨く方法。
コレいつの間にやら姿を消して、バス法っていうのに 変わりました。
ヨコヨコに細かく歯ブラシを動かして、チョットずつ横移動していくやり方。

「おかあさんといっしょ」で「仕上げはおか〜あさ〜ん」と、 子供の歯磨きのラストはお母さんがチョコチョコ磨くっていうのを やり始めたのもその頃だったでしょうか。
あれは随分効果があったと思います。
子供の歯磨きほど「ちゃんとできた?」「うん、ヤッター」っていうのが、 信頼できないものもありません。

そのうち、電動歯ブラシが出て来て、初めて使った時あまりの振動に 鼻までビリビリして痒かった覚えがあります。
で、同じ頃デンタルフロスも普及し出して、「こりゃ100年の恋も冷めるわな」と、 大口開けて大格闘。

歯磨き粉もまあ洗剤に負けず劣らず凄い種類で。
最近は塩ものと、歯を白く強くするお高いけども本当に 真っ白キラリーンとなるのが人気のようで。

さて、時代は移ろい変れども、祖母のやり方はずっと同だったような。
祖母の折りたたみ鏡台の蓋を開けると、その中にはお手塩が 2つ、アルミ箔の蓋をして入ってました。
1つは荒塩、1つは重曹。
それをブタ毛の歯ブラシにとって、歯と歯茎を念入りに手入れしていました。
で、口をゆすいでお仕舞い。
なんだかあっさりと品が良く、引っ掛かって取れなくなったデンタルフロスと 格闘している自分が随分荒っぽく思えたものです。

実は私の奥歯、クラウンが嵌っている歯が隣接していて、そこの歯茎が 何かっていうとすぐ腫れます。
で、20代前半それが気になって指でいじくっていたら、ボコっと1つクラウンが取れまして、 支えを失った隣のクラウンが次の日落ち、もうその後は雪崩式フランケンシュタイナー。
詰め物もボロボロと時間差で取れた事がありまして、あれは怖かった〜。

幸い会社勤めをしている時、近所に贔屓の歯医者さんができまして、 トコトン治して、歯磨きの仕方ももう1度よく習って(この時はバス法というよりは、 つま楊枝法に近かったような)それ以来まだ検診を受けても虫歯が発見されずにいます。

この頃から歯磨き粉をあまり使わなくなりました。
あれ、磨けてなくてもお口スッキリ、その油断が歯茎の腫れを招くのです。
良人Ryuもよく「血ぃが出たぁ」と言っていて、歯茎に弱点があり。
健やかなるビンボー生活の最大の敵は病気。
特に歯や歯茎が痛んだりすると、身体も大変、財布も大変。
ここは早急にバッポン的なダカイ策を考案せねば、と、いう事で思い出すのは マブタの祖母の荒塩と重曹。

さて、色んな本を紐解くと、同じレシピが一様に載っています。
17世紀の文献に既に記述が認められる「セージと塩の歯磨き粉」。
セージの葉を1掴み摘んできて、100℃位のオーブンか(要は焦げなければいいのです)、 電子レンジの弱でパリパリになるまで 乾燥させ、乳鉢で粉にし、そこに荒塩を入れて適当に塩を潰し混ぜて出来あがり。
天日干しでは、モサっとしたセージの葉はパリパリにならないので、 文明のリキをお使い下さい。
これ、湿らせた歯ブラシにとって使います。
歯茎びっくり、シャッキリ。
Ryuはこれを使うとテキメンに血ぃが止まると大の気入り。

しかし、これだけを長期間使っていると、なんとなく歯の白さに不安が出てきます。
そこで重曹をこの中に加えてみたら、なーるほどモトの白さになりました。
でも重曹を入れ過ぎると、塩の引き締め作用が薄れます。
加減がなかなか。
もっとスッキリ清涼感を持たせようとして、 ミントの葉も乾燥させて加えた事がありましたが、 セージに比べ、ミントは粉にしてしまうと足がはやいのか、効果・変化感じられず、 今はセージ、塩、重曹チョットに落ちついています。

この歯磨き粉は乾燥ハーブの粉末が歯ブラシに付きます。
市販の歯磨き粉を使うと、この汚れ見事に取れ、 ブラシはマッシロシロの新品同様。
この洗浄力「ステキ」と見るか、「スゴスギ」と首を傾げるかは もう個人のお好みの領分ですが・・・。


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