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そういえば、私の仕事の様子を全くご紹介していなかった。
ここはおそらくシーカヤッカーの方もたくさん読んで下さっているのではないかと思う。
日本にも『職業シーカヤッカー』『シーカヤックガイド』『シーカヤックインストラクター』といわれるような方は相当数いらっしゃるようだが、彼らの実際の職業は文筆家であったりショップ・オーナーまたは店員っていうパターンがほとんどであり、私のように実際に毎日毎日海に出てパドリングするのが仕事という『専業』シーカヤックガイドっていう仕事をされている方はホンの数人しかいらっしゃらないはずだ。
そういう珍しい職業だから、ご興味をお持ちの方も少なくない事だろう。
というわけで、まぁ大したことをやっているわけではないのだが、改めて私の1日をご紹介してみよう。
実はずっと以前にAotearoa Mailの雑文で非常に簡単にご紹介したことがあるのだが、当時はネルソン - マラハウ間の送迎バスドライバーもやっていたため、ガイド業に専念している現在とは少々業務内容が違っている。
ご興味のおありの方はそちらもあわせてご覧頂くとして、(Profile & Essay - Back Number Vol.1 - 14/Mar./1999参照)今回は、今現在の状況をもっと詳しくレポートしてみようと思う。
詳しくはエイベル・タズマン・カヤックス日本語版オフィシャルサイトをご覧頂くと手っ取り早いのだが、我が社はガイドツアーとして、2種類の1日ツアー、3日ツアー、4日ツアーの4つをご用意している。
私の場合、唯一の日本人ガイドだから毎日待機して毎日ツアーに出て欲しいという会社の方針に従い、ほとんどの場合『ワンデイ・アストロラーブ・ツアー』という1日ツアーを担当することになる。
だからこれを例にとることにしよう。
なお、エイベル・タズマン国立公園の情報はAotearoa MailのAbel Tasman National Parkというページで詳述している。
ツアー中の写真も同ページ内にいくつか置いてあるので、ご興味おありの方はあわせてご覧下さい。
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7:00
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起床。
昨シーズン、ネルソンから送迎ドライバーをやっていたときは6:00前に起きていたことを思えば、ホントに極楽である。
近くに引っ越してよかった(^^)
すぐにPCを立ち上げ、ネットで天気図及び天気予報をチェック。
ミロとコーヒーを混ぜた『マイロ・コーヒー』なる飲物とバナナ1本、パウンドケーキかマフィン1欠片、あるいはクッキー数枚の朝食。
(ニュージーランドでは『強い子のMILO』を『マイロ』と発音する。)
もっと食った方がいいのは分かっているのだが・・・。
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7:40
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家を出る。
我が家からエイベル・タズマン・カヤックスのあるエイベル・タズマン国立公園南端の集落マラハウまでは、小さな峠を挟んで車で15分ちょっとの距離。
峠を走っている間にちょうどいい具合に目が覚める(笑)
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8:00
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会社に到着。
お客さんが到着するまでにツアーの準備を整える。
以下箇条書き。
・詳しい天候と潮をチェック
・VHFラジオ、携帯電話、ファーストエイドキットの準備
・カヤックを倉庫から引きずり出す
・ツアーに必要な荷物(主に食料と調理器具、及び緊急用装備)をカヤックに積載
・余裕があれば日焼け止めクリームをベタベタに超厚塗りし、もう1杯ミロを飲む
ミロはガイド達の定番飲料。
というよりもニュージーランド、オーストラリアの国民的飲料。
毎朝全員ミロを飲む。
これがないと暴動が起きる(笑)
実はシーズン中は私は1日に4〜5杯の濃いミロを飲んでいる。
それで太るどころか少しずつ痩せていくのだから、やっぱりそれなりの運動量なのだろう。
艇はガイド・ツアーの場合はすべてタンデム艇を使用。
お客さんが偶数の場合はガイドはシングル艇を、お客さんが奇数ならガイドもタンデム艇に乗る。
1人のガイドが率いるお客さんの数は最大8名(タンデム艇4艇)、もしそれ以上の大きなグループの予約があった場合はガイドの数を増やして対応する。
我が社はこの基準を厳格に守るが、残念ながらそういう会社ばかりではない。
ちなみにお客さんのタンデム艇を、これ以下は『クライアント艇』と称する。
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8:45
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お客さん到着。
ここから実際に海に漕ぎ出すまでの1時間少々が、いわば『戦争』だ。
1日のうちで一番忙しい時間帯である。
だから、もしここまでに私自身の準備が終わっていないと、かなり慌ただしい事になる・・・(^_^;
お客さんも到着したばかりで緊張してらっしゃるので、カスタマー・ケアの一番難しい時間でもある。
まず全員集合したら、屋外のテーブルでジュースを飲みつつ、手短にブリーフィング。
内容は自己紹介、簡単な日程説明、服装持ち物の説明、健康状態のチェック、貴重品の預かりなどだ。
5分程度でこれらを済ませ、カヤックの所に移動。
ここで着替え、荷物のパッキングなどの説明。
全員の準備が出来次第、スプレースカート、ボイアンシー・エイド(日本で言うPFD)の装着説明。
続いてカヤックの乗り降り、フットレストの調節、ラダーの使い方などのインストラクション。
次はスプレースカートをカヤックに装着し、外し方及び脱出方法、脱出後の注意事項などのインストラクション。
それが終わったらいよいよパドリング・インストラクション。
私の場合はワンデイ・アストロラーブ・ツアーに関しては、通常フォワード・ストロークとリバース・ストロークだけをお教えすることにしている。
最後にカヤックを台車に積み込み、トイレをすませたら徒歩5〜10分のビーチへ向かって出発。
(マラハウはとてつもない遠浅なので、潮の時刻によってビーチ到着までの所要時間が違う!)
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10:00
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出発地のマラハウ・ビーチに到着。
準備にかかる時間は毎朝違うのだが、一応10:00を目標にしている。
早い時には9:50には海の上にいる事もあるし、遅い時は10:30になる事もある。
概して日本人女性の多いグループは準備に手間取るのだが、こういうグループはパドリングのスピードも遅い場合がほとんどなので、スケジュールがドンドン後に皺寄せされていくことになり、こちらは内心気が気ではない・・・(^_^;
それはともかく、ビーチについたらローンチング・インストラクション。
そしていよいよ乗艇してローンチング。
ビーチから100m程離れたらラフト・アップして、『ラフト・アップ・サイン』『ストップ・サイン』などのインストラクション。
蛇足ながら付け加えておくと、日本語では『ランチング』と表記されることの多いlaunching(出艇、進水)という単語、昼飯を食うみたいで私は嫌なので正しい発音に近い『ローンチング』という表記を使うことにする。
『サーフ・ランチング』なんてのを読むと、サーフゾーン内の艇の上でサンドイッチ齧ってるとこを連想して、この表記を目にするたびに吐き気を催してしまう・・・(^_^;
↑そんなヤツは他にはいねぇよ!(笑)
話を戻そう。
サインの意味をインストラクションした後、場合によってはここでスウィープ・ストロークのインストラクションをする事もある。
さらに稀なことだが、荒れる事が予想されている日にはロウ・ブレイスのインストラクションをする事もある。
これらのすべてのストロークのインストラクションを出発前に会社でやってしまうガイドもいるのだが、前述の通り私の場合はワンデイ・アストロラーブ・ツアーに関しては陸上ではフォワードとリバースしかやらない。
使わないかもしれないストロークを2つ余分に教えるよりは、フォワードとリバースにより多くの時間を割いた方がいいという考えだ。
さらに、初めての方にとってはスウィープとロウ・ブレイスは陸上で教わってもピンと来ない、という問題もある。
だからスウィープとロウ・ブレイスは必要な時に改めて海上でインストラクションすればいいと思っている。
最後にこれから向かう場所を示して本格的に漕ぎ始める。
漕いでる間はクライアント艇を順に巡回して、様子をみたり、パドリングをチェックしたり、雑談をしたりする。
全員に対して話(ガイド・トーク)をする際は、随時集合して止まっていただく。
ガイドによっては毎回ラフト・アップさせるが、私はあまりラフト・アップは多用しない。
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11:00
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最初の上陸ビーチに到着。
これももちろん目標時刻。
これ以降すべてにいえることだが、潮のタイミング、天候、メンバーの力量によって向かうビーチはマチマチ。
島に渡ることもあれば、本土のビーチのラグーンに進入することもある。
ともあれここで30分程度のモーニング・ティー・ブレイク。
上陸前に再度ラフト・アップし、ランディング・インストラクション。
上陸したらケーキ、クッキーと飲物で一息入れる。
クライアント艇同士のスピードが極端に違っていた場合などは、この休憩時中にメンバーチェンジをする。
ちなみにこの『モーニング・ティー』という習慣、ニュージーランドでは『スモーコ』といって、すでに幼稚園の頃からあるのだそうだ。
もちろん、学校だろうが、職場だろうが、たいていのところで『スモーコ』は導入されている。
我が社の場合も、会社に残っているベース・クルー、オフィス・クルーの連中は同じような時刻にスモーコをとっているはずだ。
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11:30
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最初の上陸ビーチから出発。
次に向かうルートを指示し、天候によってはその時必要な注意事項を伝えた後、念のため再度ローンチング・インストラクションをおさらいしてから再度海に漕ぎ出す。
コースはやはり決まっていないので様子を見つつ決定する。
次に昼食を取るビーチに向かうわけだが、モーニング・ティーが本土なら昼食は島、モーニング・ティーが島なら昼食は本土と、なるべく両方のビーチに上陸できるようにコースを組むように心掛けている。
もちろん、必ずしもそうなるとは限らないのだが・・・。
特に超ハイシーズンにはメチャクチャに混雑するので、昼食時が大潮の満潮時にあたっている場合など、「上陸する隙間があればそれだけで御の字。贅沢なんか言っていられない」っていう状況になる。
途中、見るべきものがあれば随時ガイド・トークをする。
朝出発してから1回目のストップまでは、皆さん緊張して飛ばし気味のハイペースになりがちなので、この区間はなるべく意識してペースを押さえてのんびり漂うような雰囲気作りを心掛けている。
前述の通り、超ハイシーズンの大潮の満潮時にはそうも言ってられなくなるのだが・・・。
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13:00
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2番目のビーチに到着。
これもあくまでも目標タイム。
このあたりに来ると、かなり誤差が出て来て実際の上陸時刻は毎日まちまちなのだが・・・。
ここでも上陸前に念のため、再度ランディング・インストラクションのおさらい。
上陸後はカヤックに積んできたすべての荷物(緊急用装備は除いて)を引っ張りだし、キャンプ地を設営。
とはいってもテントを張るわけではなく、マットを敷くだけだが・・・。
雨天の場合は、フライシート(タープ)を張る。
基本的に昼食休憩は最低でも1時間半はとって、しっかりと寛いで頂けるようにしている。
ガイドは昼食の準備(約20分程度)、その間お客さんには自由に遊んでていただく。
ツアーの方でもフリスビー、シュノーケル&マスク、ペタンク、ボールなどのオモチャを用意している。
泳ぐ方、寝る方、フリスビーやペタンクに興じる方、おしゃべりする方、ビーチを散歩する方、写真撮りまくる方、料理中のガイドに張り付いておしゃべりしたり手伝ったりして下さる方、読書する方、ショートトレッキングに出かける方など、時間の過ごし方はお客さんによってホントに様々。
準備が出来次第、食事。
食後もしばらくデザートをつまんだりしつつダラダラ。
その場でエスプレッソマシーンを使って淹れる本格イタリアン・コーヒーも御賞味頂ける。
時間的に余裕があれば、私も寝っ転がってしっかりとダラダラする。
あぁ、極楽極楽(^^)
時にはトップレスの金髪美女との語らいがあったりもする。
ヌーディストといえば、全裸の白人美女がビーチに横たわっているのを海から発見し、フラフラとそのビーチに近付きかけたが、海からアルシンド・ヘアーの全裸の彼氏が浮上してきたので止めたこともあった。
ま、ここはニュージーランド有数のリゾート・ビーチ。
別段うら若き白人美女の見事なトップレスなんぞ、珍しくも何ともない。
なぁ〜んてことが日本のパドラー諸氏に知れたら村八分にあいそうだから内緒にしておこう。
ちなみに前章の冒頭で触れた通り、このエリアには13のシーカヤック・ツアー会社があるが、昼食つきのツアーを運行しているのは我が社を含めて3社だけ。
昼食を出さない会社のツアーの方達が持参の冷たいサンドイッチを齧っているのを尻目に、アツアツの昼食を食べるのは快感だ!(^^)
メニューは内緒だが、つい先日もお客様から『半年間のニュージーランド滞在中、一番美味かった食事はエイベル・タズマン・カヤックスの昼飯でした。』というメールを頂いたほどのシロモノである。
というわけで、はっきりと断言するのは語弊があるのかもしれないが、その3社の中で一番美味い昼食を出すのがおそらく我が社だ。
ということは、『我が社のツアーが一番いい』っていう事になるではないか!(^o^)
何もこれは宣伝でいっているわけではなく、ガイドの本音なのだ。
少なくとも私自身は他の2社に転職したいとは絶対に思わない。
我々の場合毎日毎日同じモノを食べつづけなきゃいけないわけだから、エイベル・タズマン・カヤックスの昼食じゃないと堪えられそうにないのだ。
他社の昼食を食べたことがあるわけではなく、ただ横目で盗み見するだけなのだが、あれは私には毎日は食べられない。
1回食べるだけのお客さんにすれば特に問題はないのだろうが・・・。
我が社のガイド全員が同じことを口にするのだから、やはりおそらく我が社の昼食がやっぱりNo.1なのだろう。
偶然とはいえいい会社に潜り込めてホントにラッキーであった・・・(^_^;
3社すべてのツアーに参加して昼食食べ比べしたお客さんがいらっしゃれば一番いいのだが、なかなかそういう奇特な方はいらっしゃらないようだ(^_^;
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14:30
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15:00
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2番目のビーチから出発。
出発する時刻は、そのビーチの位置、メンバーの体力、及び天候によって大きく左右される。
特に夏季は午後に嫌な風が吹く場合があるので、お客さんがのんびりしているのを尻目に、昼食休憩の間も空からは片時も目が離せない。
食後にダラダラと寝っ転がってる時も、5分置きに雲だけはチェックし続けている。
怪しい雲行きの場合は、ダラダラする間もなく14:00にはもうさっさと撤収して逃げ帰ることもある。
ま、そうでなければ普通はだいたい14:30〜15:00くらいの出発だ。
夏の場合はだいたい午後になると北からのシーブリーズが吹き始める。
これはちょうど追い風にあたるので、風がちょうどいい強さの場合はラフト・アップして帆を上げ、セーリングしてマラハウに帰って来る。
セーリング中はガイドによってはジョーク大会、国歌斉唱大会などいろいろ趣向を凝らすが、私の場合は国立公園の歴史を話すか、何も喋らないでまどろみタイムにするかのどちらかのことが多い。
秋は極めて天候が安定して海も水溜りのようなまっ平らな水面を見せてくれることも珍しくないのだが、そのかわりシーブリーズも吹かないのでセーリング出来るチャンスは非常に少なくなる。
ちなみにセーリングの画像はAotearoa MailのAbel Tasman National Parkの中のFisherman Island & Adele Islandというページにアップしているので、ご興味をお持ちの方はご参照頂きたい。
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16:00
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16:30
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マラハウに帰着。
カヤックを台車に積み込んで会社に戻る。
会社に戻ったらお客さんにはお貸ししたスプレースカート、ボイアンシー・エイド、パドル、ジャケット、ブーツ、ウェットスーツなどを洗って干していただき、再度テーブルでジュースをご用意し、ビジターブックにご記帳頂きつつ談笑。
無料送迎バスを待つ間、シャワーを浴びていただくことも出来る。
翌日からエイベル・タズマン・コースト・トラックを歩かれるお客さんのご相談に乗ることも多い。
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17:15
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17:30
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お客さんを乗せた無料送迎バス出発。
お客さんを全員見送った後は、使った道具類の後片付け。
食器類を洗い、ツーバーナーを磨き、ティーセットを補充し、マットや帆を洗って干し、自分のガイド艇を洗う。
クライアント艇を洗うのはガイドではなく、専門のベース・クルーの仕事。
最後に報告書を書き、翌日のスケジュールをチェックして仕事はおしまい。
会社を後にするのは早い日で18:00前、手間取ると19:00位になる。
なお、私は日本語マーケティング&営業業務も担当しているので、その手の仕事がある時はもっと遅くなる。
また、英語の出来ないお客さんからの問い合わせがあった場合もその対応があるので、実際には会社を後にするのが19:00を遥かに回ることも珍しくない。
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夜
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ハイシーズンは『5日連続で働いて1日休む』という6日サイクルのシフトになってしまう。
会社としては唯一の日本人ガイドにはなるべく毎日働いて欲しいのだ。
ところが体力的に6日連続はやはり不可能なので、5日働いたら
「も、もう限界・・・。あ、あとは頼んだ・・・。グハッ!!(←血を吐いた音)」
と言い残して1日死ぬことになる。
それで6日サイクルになってしまうのだ。
ちなみに言わなきゃきっと10日でも2週間でもぶっ続けで働かされるに違いない・・・。
なんせここはニュージーランド、言わないという事は大丈夫ってことだから(^_^;
(危機管理考その4参照)
さて、5日間の疲れは1日程度の休みでは当然ながらほとんど抜けてくれない。
見た目の頑健そうな体格とは裏腹に、実際にはハイシーズン中は長期の疲労が蓄積しまくっていて身体はボロボロなのである。
だから夜は我が家の魔女、国際アロマセラピストRyoko先生にマッサージをお願いすることになる。
彼女の特製のブレンドオイル『シーカヤッカー・スペシャル』とマッサージ抜きには、私は到底この激務に耐えることは出来ないだろう。
就寝はそれほどヒドク疲れていなければ24:00前後。
「連続勤務5日目にして運悪く非常に厄介なお客さんにぶつかり、グループ全体のスピードもべらぼうに速く、悪い事に午後から海が荒れてしまった上に、会社に帰ってきたら英語の出来ない日本人のお客さんが問い合わせのために列をなしていた」、なんていうようなトコトン疲労しきってしまった日には、20:30には早々と気を失っていることもある・・・(^_^;
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というのが私の1日である。
よくお客さんから
「飽きませんか?」
というご質問を受ける。
こういう方は潮の時間が毎日どんどんずれていくのをご存知ないのだろう。
毎日同じコンディションだと思ってらっしゃるのだ。
またはニュージーランドの場合、ツアーは完全にガイドの力量に任されており、コースもガイドトークもガイドによって千差万別ということもご存知ないのだろう。
確かに会社の決めた『お仕着せのツアー』をやらされてたんでは、飽きも来るかもしれない。
実際には毎日潮の時間がずれ、メンバーが変わるので、まったく同じツアーをやることは物理的に不可能だ。
しかも前章の冒頭で触れた通り、お客さんの大半はアウトドア経験さえないわけだから、相当に気を遣わざるを得ないし、そういう意味でも飽きている暇は全くない。
さらにコースも喋る内容も、決定権はそのツアーのガイドにある。
「こういうツアーをやれ」というマニュアルは全く存在しない。
だからガイド・トークの内容も基本的には自分で独自に勉強して仕入れた知識なのである。
ガイドによってしゃべることは千差万別だ。
たまには食い違いさえ見られるのはニュージーランドならではの事で非常に面白い。
いわば、その日のメンバー、潮、天候などの『材料』をにらみつつ、毎日毎日カスタム・メイドでツアーを組み立てているわけなのである。
そして、自分自身が海に漂うことが何よりも好きなのだ。
だから飽きるという事はない。
朝起きた時
「あぁ、疲れが抜けてねぇ!今日は休みたいなぁ・・・」
と思う事はしょっちゅうだが、実際に海に出てしまえばもうそんなことはケロッと忘れてしまい、すっかりご機嫌になってしまうのだ。
さすがに『最も美味い昼食』は、4ヶ月を超える頃から飽きてくるのは認めざるを得ないのだが・・・(^_^;
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