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いきなり告白だ、懺悔だ。 じ、実は、これを書いている2000年4月現在でもうかれこれ2年以上も石鹸、シャンプーの類をほとんど使用していない! ひ、ひぇ〜、き、汚ぇ〜〜〜!! 『手作り生活』のページで『石鹸、シャンプーの話』と来たもんだから、「わぁ、石鹸、シャンプーの作り方のページだぁ!」と期待を膨らませて来て下さったエコロジー少女の皆さん、ゴメンナサイ。 でもせっかくいらっしゃったんだから、、鼻をつまみつつで構わないので、もう少しお付き合い願いたい。 さて話を戻そう。 石鹸、シャンプーを作る話ではなく、使わない話だ。 私はキウィ(ニュージーランド人)と同じように裸足で外をウロウロするので足の裏の汚れがひどい時は石鹸を使う。 あと、大事な部分も臭くなりやすいので使うこともある。 しかし他の部分についてはよほどヒドイ油汚れでもついていない限り、入浴時に限らず、朝の洗顔、帰宅時の手洗いの時も含めて、石鹸もシャンプーもまず使わない。
例外はアウトドアで何泊かしてきたときだ。
このときばかりはさすがに汚れがひどいので、石鹸なしでは手間がかかりすぎる。
あと、愛車のポンコツトラック、トントのボンネットをあけた後もやっぱり水洗いではどうしようもないほど手が真っ黒になる。
で、こういう場合、不承不承泡が立たない程度に石鹸を使う羽目になる。
洗髪にシャンプーは使わない。
なるべく純粋な石鹸を使う。
妻Ryokoの場合は私よりも石鹸使用頻度は若干高いようだが、普通の方と比べればやはり桁違いに使用量は少ないはずだ。
● 何でまた、石鹸、シャンプーを使わなくなったのか??? 当然の疑問だ。 よろしい、お答えしよう! っていうほど偉そうな理由があるわけではない。 妻Ryokoの動機については彼女のサイト、ニュージーランド のんき暮らしをご参照頂くとして、私の方のきっかけを書いてみよう。 しかしこれが、ホントになんとも些細な事なのだ。 今となってはどういう雑誌だったのか全く思い出せないのだが、とにかくエコロジーとかリサイクル関連の特集記事のページだったはずだ。 白黒ページに『シャンプー、リンス無しで洗髪』という小さな小さな記事があった。 そういう方達がいらっしゃる事は知識として知ってはいたので、それだけならそれほどインパクトもなかったのだろうが、その記事中の顔写真が私の眼を惹きつけた。 そのシャンプー、リンスを使わないという方、珠のような赤ちゃんを膝に乗せた、20代後半と思しき若く非常に美しいお母さんだったのだ! 化粧気のない顔に菩薩のような笑みをたたえた彼女の髪は、つやつやと美しかった! そして膝に乗った赤ちゃんの肌も髪も、やはりつやつやと輝いていた! 些細な記事だ。 しかし私にとってはかなりの衝撃だった。 泡だらけになって体を磨きたい盛りのはずの妙齢の美しい女性が、白黒とはいえ顔写真つきで「シャンプー使ってません」と雑誌に登場している! しかも、小さな白黒写真からさえも清潔感が溢れ出て来るような方だ! すぐに記事に目を通した。 なにぶん雑誌名さえ思い出せないので、ビブリオを記す事はおろか、正確な要約もままならないのが申し訳無いのだが、要は 「シャンプーの使用を止めてお湯だけで洗髪するようにすると最初の3ヶ月くらいは頭皮も髪の毛もべたつくが、そのうち頭皮自体が脂の過剰分泌に気付いて分泌量を抑え始める。 その結果、3ヶ月後にはお湯だけで十分キレイさっぱり洗いあがる程度に脂の分泌が落ちつく」
というような内容だった。
我々夫婦は自力で家を建て、電力を自給し、さらには自力で下水処理→上水利用という水のリサイクルを実現したいという夢を持っている。
水のリサイクルを考える際、シャンプー、石鹸、台所洗剤、洗濯洗剤、歯磨きなどは非常に厄介な代物だ。
考えてみると3ヶ月我慢するだけで体質が変わり、根本的にシャンプーが必要無い頭皮になってしまうのだとしたら、洗濯洗剤や台所洗剤を減らすよりもよっぽど簡単で話が早い。
そして、何よりも手拭1枚だけで入浴できるなんて、自由で素晴らしい事ではないか!
普段何気なく『必要不可欠』と思い込んでいるものを、実は使わずに済ませられるとすれば、これは素晴らしい事だ。
私自身の基本ポリシーでもある。
試さずにはいられなかった。
● いざ!人体実験!! 偶然にも同時期、Ryokoはテレビで同様にシャンプーを使用しないという美容院の紹介をみていたようだ。 実験に関して夫婦間のコンセンサスは問題無く取れていた。 確かこの記事を目にしたのが秋。 我々は2月を待った。 この実験を始めるとすれば、脂の分泌の少ない真冬をおいて他にない。 狙ったわけではないが、おりしもニュージーランド渡航のため私も妻も仕事を辞めた直後だったので、最初のうちの脂過剰時期もそれほど他人様へのご迷惑を気にせずに済むのも幸いだった。 そして、1998年2月、実験はスタートした。 何事も急激な変化はよくない。 なんらかの副作用が出るものだ。 そこで我々はまず準備期間として1ヶ月かけてシャンプーの量を徐々に減らしていった。 体を洗う石鹸も同時に減らしていった。 そして1ヶ月後の1998年3月、丁度シャンプーも無くなったところで丁度いよいよシャンプー、石鹸使用ゼロ段階突入。 最初は米糠を使った。 糠袋を浴槽に入れた糠風呂に入り、体もこの糠袋で擦りその後ボティブラシで擦り倒した。 洗髪もシャンプーを使わず、糠の溶けた湯だけでひたすら頭皮を揉み洗いした。 リンスは酢に庭のローズマリーを摘んで来て浸け込んだものを薄めて利用した。 もちろんこれは魔女見習(当時)のRyokoのアイディア。 この糠が効を奏したのだろうか、思ったほどのべたつきは髪にも体にも感じられず、意外なほど滑り出しは好調だった。 これはいわば人体実験である。 2人ともワクワクしながら、自分達の体の変化を見守った。 以下、時系列に沿って変化を見てみよう。
● も少し詳しく 現在暮らしているフラット(アパート)には、一応西洋式の浴槽はついているものの、普段はシャワーだ。 体を洗う道具としては、豚毛のボディブラシ、日本手拭、麻のタオルなどを時と場所と場合によって使い分けている。 最近は特に日本手拭の威力に惚れ込んでいる所だ。 石鹸を使うと摩擦が少な過ぎて全く役に立たないが、石鹸無しで使用すると恐ろしいほどの垢すり効果を発揮してくれる。 ナイロン製タオルやナイロン製韓国垢すりなどと違って黒皮症の心配もない。 石鹸派の方にも、まず石鹸無しの手拭で擦り洗いし、その後で石鹸で仕上げるのをお薦めしたいくらいだ。 ボディブラシの方はむしろマッサージ効果の方が大きいような気がしている。 もちろん気持ち良いのでこれはこれで手放せない。 余談だが、ボディブラシはこだわりの浅草 藤本虎である(笑) で、実際の入浴手順を少し詳しくご説明すると、
入浴時間は石鹸、シャンプー使用時に比べて各段に短い。 1.〜3.の全てのステップにおいて、やむを得ぬ場合にだけ部分的に微量の石鹸を使用することもある。 Ryokoは自作のシャンプーを使用して洗髪することもたまにあるようだ。 このシャンプー、彼女は自分で作っておきながら『鼻水シャンプー』などというとんでもない名前をつけている(爆) 私はほとんど使わない。 1ヶ月に1度くらい気分転換に遊びで使ってみることもある、という程度だ。 ホントにシャンプーを必要とするほど髪が汚れることがないのだ。 だから実は酢リンスもなければないで全然平気。 1週間くらいは別段何ともない。 まさに日本手拭一本だけで入浴できる。 快適で気楽なことこの上ない。 これを我が家では快楽主義と呼んでいる。 そう、我々夫婦は快楽主義者だ。 そうそう、書き忘れていたが、ヘアドライヤは10年以上使用していない。 ロン毛になった今も自然乾燥だ。 ちなみに現在のフラットではローズマリーは育てていないため、酢リンスはRyokoがエッセンシャルオイルと酢を調合してリンスを作っている。 悪臭がするはずもない。 酢の香りも髪が乾く頃には飛んでしまっている。 実験開始当時と違って、今や彼女も国際アロマセラピスト、つまりイギリス本部認定の一人前の立派な魔女なのである。 この辺りのノウハウの進歩は隔世の感がある。 ちなみに先ほど前項『いざ!人体実験!!』の3.のところで、『汚れなくなった』と書いた。 これは入浴時に汚れを落とすのが楽になるというメリットがあるのは言うまでもないのだが、もう1つ大切なメリットがあるのだ。 衣類の汚れも少なくなるので洗濯洗剤の量も減らせるのである。 つまり、石鹸・シャンプーをやめれば、自動的に洗濯洗剤の量が減るのだ! 逆にいえば石鹸・シャンプーをバシバシ使いまくってる方ほど洗濯洗剤も多量に必要って事になってしまう。 なんとも皮肉な話だ。 ここにも悪循環が存在する・・・。 ここで冒頭で必要なときは『不承不承泡が立たない程度に石鹸を使う』と書いた理由も記しておこう。
泡は立たなくても洗浄力はある。 というよりも、消えずに残っている泡は過剰分だから完全な無駄。 百害あって一利なし。 洗ってみて足りなければもう1度洗えばいいだけの話。 他の人は知らんが、私の入浴の第1目的は洗った気になる事ではなく実際に汚れ、垢を落とす事だ。 皮肉な話だが、泡が立たない程度の方があらゆる意味で目的にかなっているのだ。
ちなみに洗髪にもシャンプーではなく石鹸を使うのは、今更改めて合成界面活性剤を皮膚につけたくないから。
その恐ろしさは、今や誰もが知る所であろう。
昔は『石鹸を使うと髪が痛む』なんて言われてたが、そんなのは真っ赤な大嘘でかえって合成界面活性剤のほうが髪に悪いのは皆さんもご承知のとおり。
泡が立たない程度の石鹸で髪が痛むわけがない。 実をいえば泡が立たない程度にしか石鹸を使わないのには、先に挙げた物理的な2つの理由以外に、もう1つの心理的な理由もある。 皆さんにとって日焼け止めクリームや虫除けスプレーなんてものは、必要なときは仕方ないが、出来ればなるべく肌につけたくないものだと思う。 用もないのにつけて喜んでらっしゃる方がいらっしゃったら、ぜひともお会いしてみたい。 いや、物陰からこっそりお姿を拝見してみたい・・・。 極端な言い方をすれば、これらは『なるべく肌につけたくない。なるべく早く落としたい』という意味で、いわば汚れの一種であるとも言える。 私にとっても全く同じだ。 特に紫外線量が日本の7〜8倍といわれるニュージーランドでシーカヤックガイドなんて仕事をやってるものだから、日焼け止めは超必需品。 皮膚癌なんて真っ平ゴメンだ。 でもこんなものはホントは使いたくないし、屋内に戻ったらなるべく早く落としてしまいたい。
実は私にとっては、今や石鹸もそれらと同じ範疇に入るシロモノなのである。
ヒドイ汚れを落とすためには仕方ないが、なるべく肌につけたくない異物なのだ。
汚れを落とすのは湯水やタオルなどの摩擦がメインで、石鹸は必要な時にだけそれらの働きを邪魔しない範囲で補助的に使用するだけでたくさんだ。
● とはいえ
とはいえ、私はあんまり過激に「オレは絶対にシャンプーは使わないぞぉ!!」などと、頑なに意固地になっているわけではない。
石鹸、シャンプー無しで生活出来るようになって、また1つモノの呪縛から自由になったのは喜ばしいと思ってる。
だからといって、あんまり肩肘張りすぎるとかえって精神が不自由になる。
たまたま湯だけでは落とせないほど汚れてて、たまたまそこには合成界面活性剤のシャンプーとか抗菌除菌ボディシャンプーなんかしかなければ、もちろんそれらを使う。
自分では絶対に買わないだろうけど、精神の自由を失うほど頑なに拒絶しつづけるほどのものでもない。
あくまでも『お気楽に陽気に自由に生きる』のが目標だから、頑なになって精神が強張らないよう、バランス感覚には気をつけているつもりだ。
この手の『自然派』系の方達は「こうじゃなきゃダメだ!」「これはやっちゃダメだ!」ってのに固執する余り、往々にしてバランス感覚を失って手段と目的が逆転しがちだから、自分達がそうならないようにいつも戒め心がけている。
● 作り方は
さて、『手作り生活』のページだから作り方の解説があるかと期待された方もいらっしゃるかと思う。
そういう方々には大変申し訳無いのだが、この石鹸、シャンプー、リンス等の作り方はRyokoがニュージーランド のんき暮らしでご紹介しているので、そちらをご参照頂くようお願い申し上げたい。
実際にこれらを作っているのは私ではなく我が家の魔女だし、同じレシピを別サイトに2つ載せて無用にトラフィックを増やす事も無いだろうから。
● 追記 (2000年5月4日) 公開後、このページが大変な反響を呼んでしまい、いささか驚いている。 「よし、んじゃ自分も!」っていうことで、ジッケン開始される方も少なくないようだ。 そこで、少し気になる点について、章を改めてもう少し書き足すことにした。 その6 続・石鹸、シャンプーの話をご参照頂きたい。 |
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