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手作り生活

その2 今度は歯磨きと台所洗剤の話







 さて、前回は石鹸とシャンプーを使ってない話を書いた。 理由は色々あるが、
「その方が適でチン」
なんていう快楽主義まるだしの動機もあれば、
「水を汚したくない」
「出来れば体にもつけたくない」
なんていう健康指向、エコロジー指向的なちょっとエラソーなものもある。 ま、どちらにせよ、石鹸、シャンプーを排したら全ての面で快適になったのは間違いない。 手間もかからず、さっぱり清潔、健康にもよくて、お金もかからず、しかも地球に優しい。 なんだか我々夫婦揃って崇拝する魚柄仁之助老師の教えのようではないか!

 こうなると欲が出て来てエスカレートするのが世の常、人の常。 将来水のリサイクルも自分達の手でやりたいなどと大それたことを考えているわけだから、他の洗剤類もなるべく減らしていきたいものだ。 んで、次のターゲットが市販の歯磨き剤台所洗剤だったというわけ。 (ここでは『練り歯磨き』と『歯磨き粉』を総称して『歯磨き剤』という言葉を使っている)
 まず最初に申し上げれば、この2つに関してはまだまだ実験途中の流動的な状態で、これというスタイル、システムが出来上がっているわけではない。 皆さんもご一緒に試行錯誤していただけると我々も大助かりなのだが・・・。


● 市販の歯磨き剤は必須か?

 市販の歯磨き剤を使わないって方は、石鹸やシャンプーを使わないっていう方よりは遥かにポピュラーだ。 直接口に入れるものだから「気持ち悪い、そんなモノ使いたくない」って思われる方がより多くなるのだろう。 だから、けっこう色んなノウハウが巷にも出回っている。 我が家の魔女、妻Ryokoもそういったアイディアを参考にしつつアロマセラピストとしての専門知識を導入して特製歯磨き粉作りに励んでくれている。 作り方の方は彼女のサイトに任せるとして、ここではホントに市販の歯磨き剤はそんなにエライのか?ってことを検証してみよう。

 極端なことをいえば、歯も身体と同じく、市販の歯磨き剤を止めて歯ブラシと水で磨くだけでもかまわないのだ。 ただし歯の場合は身体とはちょっと違い、「歯ブラシと水だけで磨く方が市販の歯磨き剤を使うより全面的にいい」とはいえないのが現実。 合成界面活性剤を口の中にいれるのは気持ち悪いし、前章で述べた通り泡を立てれば摩擦係数が下がってかえって汚れが落ちにくくなる事があるのも事実だが、逆に市販の歯磨き剤の中には見逃せない効果が含まれているのもこれまた事実。 私が特筆したいのは歯周病予防効果漂白効果だ。 まぁ無視する事が出来ないわけじゃないけど、でも文明人としてはこの2つはやっぱりあるとありがたい効果だ。 ちなみに『口臭予防効果』ってのもあるけど、口臭の原因は主に歯周病だから特に分けて考える必要はない。 口臭の別の要因、胃のトラブルってのは歯磨きじゃどうにもならんし・・・。

 さて、要は歯磨きに求められる効果は『汚れ落とし』『歯周病予防』『漂白』だ。 ひょっとするとまだあるかもしれないけど、私の場合はこんなもんだ。 重要度順に私なりの順位をつければ(1)汚れ落とし、(2)歯周病予防、(3)出来れば漂白もっていう感じになる。 んじゃ、これらの目的を1つずつ検証してみて、「ホントに市販の歯磨き剤じゃなきゃだめなのか?他にいい代替物はないのだろうか?」を探ってみよう。

 まず(1)の汚れ落としに関して言えば、前述の通り石鹸同様泡を立てすぎると摩擦係数が下がってスクラブ効果が落ちるのは間違いない。 そもそも泡、つまり界面活性剤の働きは『油脂を乳化させて親水性をもたせる』という事だ。 つまり『油汚れを落とす』っていうのが泡の役割。 いわゆる『垢を落とす』という効果は、擦り洗いの結果であって泡の役割ではない。 ここで改めて考えてみれば、口の中ってのは唾液の働きで元々そんなに油汚れが気になる部分ではない。 というわけで、泡は不要。 わ〜い、これで合成界面活性剤を口に入れなくてよくなった(^^)

 ただ、歯ブラシだけで磨くんじゃちょっと不安。 もう少し汚れ落とし効果のあるものが欲しい。 ここで登場するのが『塩』だ。 市販の歯磨き剤にも塩入りのモノがある。 目的は歯茎引き締め、歯周病予防なんだろうが、当然スクラブ効果もあるので汚れ落としにも威力を発揮する。

 うん、これでいいじゃないか!

 次に(2)の歯周病予防。 当然泡は無関係。 市販の歯磨き剤の中には血行促進、歯茎引き締め効果をもった薬剤がいろいろ仕込まれているらしい。 でも得体が知れない薬物はやっぱり気味が悪い。 んで、身の回りにもっと安全な代替物がないかと見まわしてみる。 あるんだ、これが。 先ほど挙げた。 スクラブ効果に加えて殺菌効果、歯茎引き締め効果がある。

 完璧じゃないか!

最後にあれば嬉しい(3)の漂白効果。 実は塩だけで歯磨きしてると、どうしてもだんだん歯が黄ばんでくる。 自分の身体で人体実験済みだ。 これは当然の話なのだ。 なぜなら歯の元々の色は少々黄ばんだ白だから。 歯って、要は骨だ。 骨って純白じゃなくて少々黄ばんでるのは皆さんご承知の通り。 つまり、あれが歯のナチュラルな色って事。 別に茶渋がついて黄ばんでくるのではなく、自然な色に戻っていくというだけの話。 ということは、輝く白い歯なんてのは文字通り漂白された色なわけで、考えてみるとこれは少々恐ろしい話だ。

 とはいえ、黄ばんだ歯ってのは他人様に間違いなく不快感を与えるもんだから、「これが自然な色だ!文句あるか!!」ってなわけにもいかない。 正面切って「文句ある」なんていう人はいないだろうけど、みんな文句あるに決まってるのだ。 そこでやっぱり漂白剤が少々欲しい。 しかもなるべくナチュラルなヤツ。 考えてみるまでもなく我が家の台所にもあるじゃないか、食べても平気なナチュラルな漂白剤。 重曹だ。 これにはスクラブ効果もあるし、口に入れると若干の発泡性もあってお口爽やか。

 素晴らしいじゃないか!

 ってなわけで、我が家の場合Ryokoが塩+重曹の基材に爽快感、清涼感、血行促進、殺菌効果などを高めるためにハーブを調合した特製歯磨き粉を作っている。 例によって詳しいレシピは彼女のサイトニュージーランド のんき暮らしをご覧頂こう。 現在も試行錯誤中で発展途上段階ではあるが・・・。

 ちなみにRyoko特製歯磨き粉が切れてしまった場合、しばらく市販の練り歯磨きを使うことも珍しくない。 実は私は若干歯周病の気があって、身体が疲れ気味になったりするとしばしば歯磨き時に歯茎から出血する。 だいたい出血が始まるのは市販の練り歯磨き使用時だ。 これをRyoko特製歯磨き粉に変えた途端、たいていはピタリと出血が止まってしまう。 どうやら歯周病予防効果、Ryoko特製歯磨き粉の方が高いらしい。 これもなんだか皮肉な話だ。

 蛇足ながら付け加えておくと、歯磨き直後にモノを食べると味が変なのは合成界面活性剤で舌の味蕾が化学変化を起こすため。 当然Ryoko特製歯磨き粉の場合は、歯磨き直後に何か食べても味の変化は全くない。


● 台所洗剤使用量削減計画

 実はこれは『台所の知恵』としては比較的ポピュラーなものなので、代替物、代替案はいくらでもある。 前項で出てきた重曹ってのはポピュラーだし、紅茶の出涸らしパック、レモン、お湯などなど・・・。 だがなかなか「これだ!」という方法が見つからない。 我が家では皿洗いは主に私の役目なので、台所洗剤使用量削減は私の責任だ。 前述のような代替物を使わないわけではないのだが、今の所市販の台所洗剤を主に使っているのが現実。 ただ、いつも『削減のアイディア』だけは考え続けている。 とりあえず最近凝っている『なるべく少ない洗剤で油汚れを落とす方法』をご紹介しよう。

 まず湯をかけながら鍋釜食器すべての汚れをゴムベらで掻き落とす。 これが胆だ。 もちろん汚れの少ないものから多いものへと移っていかないと逆効果だ。 次に汚れの一番少ないモノに極少量の洗剤を入れて洗う。 ついでにゴムベらもここで洗ってしまう。 そしてこの泡をゴムベらで掻き落とし、次に汚れの少ないモノに移す。 これが次の胆だ。 これを繰り返す。 全く泡が立たなくなったらまた極少量の洗剤を加える。 すべてを洗い終わったらすすいで終わり。

 この方法は最初にゴムベらで油汚れを掻き落としている上に必要最小限の洗剤を少しずつ使いきっている形なので全く無駄がない。 また、洗剤もゴムベらで掻き落としているのですすぎの水も最小限ですむ。

 これだけ書くといかにも理想的だが、もちろんデメリットがないわけではない。 いちいちゴムベらで掻き落とす作業が加わるので時間が若干余計にかかってしまう。 ま、慣れれば実際には数分程度しか違わないので、むしろ心理的に煩わしさを感じるかどうかがホントの問題になるのかもしれない。 私自身は『いかに洗剤と水を使わず、キチンと洗い上げるか』というテクニック開発に血道を上げているので、少々時間がかかっても別段煩わしさは覚えていない。 ついでに申し上げれば、まったく油汚れのついていない食器類は、洗剤を使わずお湯で擦り洗い、すすぎ洗いするだけだ。

 ま、ホントの事をいえば、敬愛する魚柄仁之助老師に倣って、油を使わない料理、及び食器に汚れを残さない食事の仕方を心掛けるのが先決なのだが、なかなか老師の境地には程遠い・・・。






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