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Risk Management !
Kiwiスノーボーダーの八方尾根の雪崩事故、まだ発見され無いようですね。
地上捜索が打ちきられたという悲しいニュースも入って来ました。 商売柄「危機管理」は常に頭の片隅にあるわけなんですが、この事故でまた改めて考えさせられました。 おりしもそんな時期に、日本の雪崩事故を知ってか知らずか、とある日本人のお客様から当社にお問い合わせがありました。 英語があまり得意ではないという事で私が対応したんですが、これがタイムリー(?)にも危機管理能力に疑問のある方からのお問い合わせだったんです。 危機管理能力に関しては非常に象徴的な事例だと思いましたので、ご紹介いたします。
詳しいことはエイベル・タズマン・カヤックス日本語サイトをご覧頂くと手っ取り早いのですが、当社は大きく分けて「ガイド・ツアー」と「カヤック・レンタル」の2通りのコースをご用意しております。
当然料金はレンタルの方が安いのですが、危険度もレンタルの方が当然に高くなるため、ある程度の経験のある方にしかレンタル出来ないんです。
ホントにカヤッキングに打ち込んでいるシーカヤッカーが、命の危険を承知の上でそれなりの危機管理に基づいて綿密に準備をし、エクスペディション(冒険)に乗り出すというんだったらもちろん諸手を挙げて応援します。
技術が高まればそれに応じて技術を発揮できる条件を求めるのはいかなる世界でも同じこと。
アウトドアの世界の場合は、技術が高まれば高まるほどに危険なフィールドに向かわざるを得ないというジレンマを抱えていますが、これ自体は否定する訳にはいきません。
要はきちんと危機管理をした上でのエクスペディションなのか、命知らずのアホの無謀な行為なのか、その差が出て来るだけの話。
後者は糾弾されてしかるべきですが、前者は個人的には応援したいと思っております。 このやりとりで何よりも気になったのは、彼のシーカヤック、あるいはアウトドアに対する姿勢です。 彼の口調は非常に紳士的であり、一見(一聞?)非常識な印象は受けないんですが、こちらのいう「危険だから止めておきなさい」という助言を一向に聞き入れようとしない態度には驚きました。 素人の方なんで、ご自身で危機管理が出来ないのは当然といえますから、「レンタルをしたい」という申し出までは理解出来ます。 しかしプロが「危険だ。止めろ」といいつづけているのに諦めない態度は、はっきりいって私の理解を遥かに超えています。 「危険だ」という事実を知っていただきたかったので、エイベル・タズマン国立公園内ではレンタル艇に乗った方が過去に2名亡くなっており、両方とも沈した後自力で再乗艇出来ないままにハイポサーミア(低体温症)になったんだとご説明申し上げたんですが、それでも「レンタルしたい」という意思には変化が無いような印象でした。 (ちなみにこの亡くなったケース、両方とも当社のお客様ではありませんでした。) ま、最終的には「分かりました。検討してまたご連絡します。」とのことでしたが、果たして検討の内容が「レンタルは諦めた上でガイドツアーに参加するか、否か?」なのか、あくまでも「レンタルを取るかガイドツアーをとるか?」なのかは定かではありません。 前者であることを祈ります。 ちなみに2日経った今日の段階では、まだ連絡は入っていない模様でした。
私は過去再三NZ-MLなどで「シーカヤックは最も安全なアクティビティだ」と申し上げて来ました。
しかし無経験の方達だけで海に漕ぎ出すとなると当然話は違ってきます。
正しく申し上げれば「ちゃんとしたガイドが引率するガイドツアーの場合、シーカヤックは最も安全なアクティビティである」となります。
ラフティングの場合と違って、シーカヤックの場合はガイドの技術を超えた危険な状況になることは極めて稀であり、あり得るとすればカヤッキング自体とは無関係の突発的な病気や事故(例えば心臓発作、有毒生物に刺される、ビーチで遊んでいて怪我をするetc)になってくるはずですから。
つまりこのような不測の事故にも対応出来る能力を持ったガイドが引率した場合、シーカヤックはほとんど危険の無いアクティビティとなるのです。
「そんな危機管理能力ゼロのヤツは特別。例外だよ。」と思われる方、あなたは半分正しいです、しかし残念ながら半分は間違い。
正しいっていうのは、あなたが彼のことを「危機管理能力無し」と判断した点のことです。
そして間違いっていうのは、「彼が例外。」だと思ってらっしゃる点。
我々は「川は危ない、近付くな」と言われて育ちました。
そして、「日本は世界一安全」「安全はタダ」と信じて生きて来ました。
つまり我々が身に着けている危機管理方法は「危険そうなものには近付かない」という「君子危うきに近寄らず方式」だけです。
これは実際に生涯ずっとその危険に近付かない限り有効です。
しかし川を目の前にしてしまった場合はもう通用しません。
川を目の前にしてしまったら、その時点から別の危機管理方法が必要になるんです。
そして、我々は悲しいかな、そのノウハウを身につけずに大人になってしまっているんです。
つまり「実際に川の中に入った時の危機管理方法」を知らない大人は、3歳児となんら変わりません。
素直に他人の助言を聞けなくなっており、図体もでかくなっている(レスキューしにくい)分、3歳児よりも劣っているといえるかもしれません。
先ほども申し上げました通り、命を賭けてまで打ち込んでいる人間が覚悟の上でフィールドで命を落とすのはある意味仕方ありませんし、否定したくもありません。
もちろんレスキューのことや残された家族友人などのこともありますからすすんで奨励できるわけではありませんが、しかしながら自分の技術を遺憾無く発揮したいという気持ち自体は尊重してあげたいと思いますし、それに見合う危機管理能力を持ち準備を怠らない方には尊敬の念も抱きます。
このサイトはアウトドア好きの方もたくさん読んでいらっしゃると思います。
皆さん、くれぐれもお気をつけ下さい。
イマジネーションを逞しくし、なるべく悪い状況を想像してみて下さい。
そして、「その万が一の最悪の状況を乗りきる技術、精神力、体力が自分にはあるか?」よぉく考えてみてください。
日帰りの裏山の散歩だって、悪い状況が重なれば死ぬんです。
偉そうな事を書いて来ましたが、私自身皆さんと全く変わり無く「川に近付くな!」で育った危機管理能力の乏しい日本人でした。
それが突然、自分の身の安全どころかお客様の命を預かって「危機管理」でお給料を頂くような仕事を始めてしまったわけです。
そのお蔭で、本当に常に危機管理の事ばかり考え続け、日々技術を磨く羽目になってしまったわけです。
自分の危機管理能力が充分だとは思っておりません。
まだまだ覚えなきゃいけない事は、それこそ山のようにありますし、「これでOK」なんていうポイントがあるわけじゃありません。
危機管理なんてアウトドアや自然災害に限った話ではなく、それこそ「危機」なんてどこにあるかわからないもんですから。
これ以上事故が起きませんように。そして、Kiwiボーダー達が奇跡の生還をしますように! |
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Cold Summer ! いやはや、すっかりご無沙汰してしまいました。 サイト開設以来、この雑文が1ヶ月半も開いてしまったのは初めてかも知れません。 数えてみたら、11月にNZ再上陸してからまる3ヶ月経ったというのに、今回でやっと4回目の雑文。 ちょっとサボり過ぎですね・・・。 ゴメンナサイ。 もう1つお詫びです。 前回、「次回はまとめてオフミレポート」って書きましたけど、急遽中止致しました。 理由は、「あまりに多すぎてどれをオフミといっていいものやらよくわからない!」という、なんともおかしな理由です。 ありがたいことに、Abel Tasman Kayaksにカヤッキングしに来て下さるお客さんからしょっちゅう「私も実はNZ-MLのメンバーです」とか「"Aotearoa Mail"読んでます」って声をかけられるんです。 また、NZ-MLのメンバーさんがNelson旅行にいらっしゃるたびにNelson支部員に声をかけて集まったりもしてます。 というわけで、"Aotearoa Mail"の読者の方やNZ-MLメンバーさんとはホントに数日置きにお会いしているような驚くべき状況なんです。 結局「どれを紹介すべきで、どれを紹介すべきではないのか?」という判断に困り、「え〜い面倒だ!オフミレポートは全面中止!!」ってことにしてしまいました。 もし楽しみにされてた方がいらっしゃったらゴメンナサイm(..)m あと、「私が参加した時のものだけでも掲載してくれ」っていうご希望があれば、掲載しますのでお申し出下さい。
このサイトの更新に関して、さらにもう1つお詫び&お知らせです。
Milford Track Vol.4で奇跡的に息を吹き返した様子をお伝えした愛用のデジカメですが、NZ再上陸の頃からまたもや接触不良気味でスイッチが入りにくくなくなっておりました。
年が明けた頃から症状が俄然悪化、ほとんどスイッチが入らなくなってしまったため、先日実家に送ってしまいました。
実家の方から日本で修理に出してもらおうという訳です。
私のデジカメはEpsonなんですが、Epson NZのサイトを見る限りNZでは同機種は取り扱われていないようだったので、NZでの修理は諦めた次第・・・。
さてさて、というわけで予告した内容をすっ飛ばして何を書くかといえば、ここ1ヶ月の近況報告です・・・(^_^; インターネットといえば今年に入ってすぐに、また凝りもせず、新しいMLに参加させていただきました。 リンクページでもご紹介しておりますOUTDOOR BASIC TECHNICのMLです。 トラフィックは多くないものの、非常にリラックス出来る気持ちのいいMLで、投稿の配送を心待ちにする毎日となりました。 テクニック偏重、モノ偏重気味のいびつなアウトドアブームの中にあって、この「気持ちのいいアウトドアを身近な所から実践」という大人の雰囲気の場があるのはホントに意義あることですね。 形から入るアウトドアに物足りなさを感じる方は、1度覗いてみてはいかがでしょう?
さらに、懸案だったAbel Tasman Kayaks日本語版オフィシャルサイトを完成させ、それに伴ってカヤック関連のサイトへどんどんリンクをお願いしはじめました。
このリンクはこの"Aotearoa Mail"からだけではなく、同時にATK日本語サイトからも張らせて頂いてます。
私は個人的にはリンク集こそWebsiteの値打ちや個性を決める大きな要素だと思っております。
だから初めてお邪魔するサイトではプロフィールのページの次にリンクページをチェックさせて頂く事にしております。 ネット関連以外のネタだと、永住権ネタですね。 やっとNZQAに大学卒業資格認定申請を提出しました。 移民局に提出する書類の方もほとんど揃ったんですが、まだもう少々手に入れるまでに時間がかかりそうなのが日本の無犯罪証明書。 これはやっぱり日本で取ってきた方が断然話は早かったですねぇ。 ま、焦らずともどうせNZQAの方が時間かかるに決まってるので、日本から無犯罪証明書が届き次第、申請という事になりそうです。 それまでに移民法が厳しくなりませんように・・・。
さて、肝心の仕事。 というわけで、ボチボチなんとかやっております。
しかし!タイトルの通り、ホントに天候不順な異常気象の冷夏です。
2週間ほど前からやっと夏らしい天候になったと思ったんですが、数日前からまたまた冷夏に逆戻り。
今日でもう3日連続で雨のためツアー中止です。
海が荒れて仕事の無い漁師さんの気持ち、ホントによぉ〜く分かってしまう今日この頃です・・・(^_^;
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