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Abel Tasman Coast Track

26 〜 29/Nov./1998



Vol.1

26 〜 27/Nov./1998




Abel Tasman National Park
     - エイベル・タズマン国立公園 -
 Nelsonの北西約70kmに位置する国立公園。 ヨーロッパ人として初めてNZを発見したオランダ人探検家、Abel Tasmanの名にちなむ。 面積は22,530haと国内最小だが、訪問者数は逆に国内最高。 日照時間の長さと温暖な気候に恵まれ、変化に富んだ美しい海岸線が魅力である。

 主なアクティビティはTramping(トランピング。NZではトレッキングのことをこう呼ぶ。)とSea Kayaking(シーカヤック)。

 トランピング・コースの代表はなんといってもAbel Tasman Coast Track(エイベル・タズマン・コースト・トラック)。 Marahau(マラハウ) - Wainui(ワイヌイ)間の約51kmで、Great Walks(グレート・ウォークス)の1つである。 日本にもありそうで実は存在しない、長い海岸沿いのトランピング・コースをたっぷりと満喫出来る。 国立公園内はごく限られた地点(2箇所)にしか車は入れないものの、数社が主だったビーチから定期ボート便(通称ウォーター・タクシー)を運行しているので、それを利用すれば日帰り、途中まで、途中からなど自由なトランピング計画が立てられる。
 Coast Track以外にも山間部に分け入るInland Track(インランド・トラック)や、いくつかの短いSide Trip(サイド・トリップ)がある。

 シーカヤックに関してはNelson、Motueka(モトゥエカ)、Marahau(マラハウ)などに数多くのツアー会社があり、それぞれ日帰りをはじめとする幾つかのガイド・ツアーを用意しているので、プランに合わせて気軽に楽しむことが出来る。 また経験者はカヤックをレンタルすることもできる。
 ちなみに私が勤務しているシーカヤックツアー会社の情報はこちら








1st Day - from Marahau to Anchorage (11.5km 4hr)

 さて、再びAbel Tasman National Parkにやってきました。 10月にSea Kayakをやって腰が抜けるほど感動し、次は歩くぞ!ということで、今回のTrampingと相成りました。(ホント言うとこの前の週にも日帰りでチョッとだけ来たんですが)

 今回歩いたのはMarahau - Totaranui(トタラヌイ)間の約38km。(地図は"Sea Kayaking in Abel Tasman"編を御参照下さい) 本当はWainuiまで全部歩きたかったんですが、なぜかWainuiからはボート便が無いんです。Wainuiは車でのアクセスが容易なので、おそらくバス便が充実しててボート便が必要無いってことなんでしょうけど。ともあれ、Wainuiまで行ってしまうと、帰ってくるのがちょっと大変そうなので、今回はTotaranuiまでを3泊4日で歩くことにしました。

 国立公園内の宿泊は、DOCの管理するHut(小屋)かキャンプ場の利用が大原則(これはここに限った話ではなく、国立公園内では指定された場所以外で勝手にキャンプすることは禁止されてます)。料金はHutが1晩$12.00(シーズンオフだと$6.00)、キャンプが$6.00です。それ以外に民営ロッジを利用することも出来ます。

 今回我々は3泊ともキャンプ場でテント泊しました。わざわざ日本から送ったテントがやっと日の目を見ました。実は送られてきた際、税関の検疫でテントの入った箱だけチェックに引っ掛かったんです。NZは植物の種子の持ち込みに大変神経質で、靴、キャンプ用品、釣り道具などの泥がついてそうなものは徹底的に調べるんです。そのことはあらかじめ知ってたんで徹底的に洗っておきましたから、事無きを得ました。そういうこともあったもんで、Anchorageのキャンプ場に使い慣れた自分達のテントが立ったときの感激はひとしおでしたネェ。

 話がそれてしまいました。前置きはこれくらいにしましょう。初日はまずMarahau - Anchorageの11.5kmです。意識したわけではないんですが、前回のSea Kayakingのときと同じになってしまいました。




Motueka Marahau
これがMotueka(モトゥエカ)の町並み。Nelsonから約50kmの小さな町で、町の中心はこの目抜き通り数百mだけです。しかしながらアウトドア・ショップが数軒あるところなんか、Abel Tasman National Parkの入り口の町として賑わうこの町の性格を物語ってます。 Motuekaから20km足らずでMarahau(マラハウ)の集落です。ここから先は国立公園なので、道路もこの集落で行き止まり。
ここがAbel Tasman Coast TrackのStart Pointになります。前回のSea KayakingのときもMarahauのビーチからのスタートでした。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Fern Marahau
NZのシンボル、シダです。ま、べつに珍しいモノではなく、ほんとにどこにでも生えてるんですが、国立公園内のはやっぱり立派です。この渦巻きの具合、最高ですねぇ。 さて、これがスタート直後の風景。MarahauのSandy Bay(サンディ・ベイ)です。ここはとんでもない遠浅で、干潮時にはこんなに広大な砂浜が現れます。お天気も最高。気分も最高。
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Camp Pass Ration
これが国立公園内のキャンプ場を利用するためのCamp Pass。近辺の町のDOCのオフィス、Visitor Information Centre、アウトドアショップ、ツアー会社などで購入できます。いつから何泊するかが書いてあり、ザックに付けて歩くことになってます。夕方6時以降、もし空きがあれば差額を払ってHutに泊まることも可能。 こちらは我々の行動食。ストックバッグにミックスナッツ、チョコレート、干し杏などを放り込んでおいて、休憩時や時には歩きながらパリパリやってます。これが昼食になってしまうこともしばしば・・・。
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Tinline Bay Tinline Bay
歩き始めて30分くらいすると次の湾、Tinline Bay(ティンライン・ベイ)です。実はこの日あまり体調が良くなくて、朝ゆっくりしたので、スタートが11時でした。というわけで、早くもここで昼食休憩を取ることにしてしまいました。 というわけで、砂浜に下りてみました。まだ国立公園に入ってホンの2kmほどなのに、すでに美しい。木の生えてる背の高い岩の右手にある低い大きな岩の上の物体は、です。あと、手前の岩の黒い部分はMussel(マッスル。ムール貝)。1cm位のちっちゃいのがビッシリです。ここのは小さすぎてダメですが、他のビーチに行くとデカイのがいます。これがとてつもなく、美味い。日本にいたときはムール貝を美味いと思ったことなんてなかったんだけどなぁ。
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Conquille Bay Fern & Sea
Tinline Bayの隣のCoquille Bay(コキール・ベイ)。向こうに見えてる島はFisherman Island(フィッシャーマン島)。Sea Kayakで行くと面白いんだそうですが、前回は残念なことに風が強くて行けませんでした。Sea Kayaking編の3枚目の写真で、Ryokoの頭に左にチラッと写ってるのがこの島です。
 Sea Kayaking編参照
シダの間から覗く青い海、白い雲。こちらにいると牧場風景よりも、むしろこっちの方がずっとNZらしい風景だと感じるようになってきました。
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Fall Giardia
名も無き小さな美しいです。トラックのあちこちにこういう清流や滝があって気持ちが和みます。山奥みたいですが、海のすぐ近くなんですよねぇ。
ちなみに流れは清冽ですが、そのまま飲んではいけません。実は強力なバクテリアがいるんです。
これがそのバクテリア、Giardiaです。公園内のキャンプ場やHutの飲み水も実はこういった沢の水を引いているので、濾過、薬品での消毒、3分間の煮沸のどれかをしないと飲めないんです。残念なことですねぇ。我々は日本からフィルターを持ってきてるんですが、今回は荷物を減らすために煮沸することにしました。
詳しくはNZ Informationをご参照下さい
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Fern Track
シダの中でももっとも代表的なのがコレ、Silver Fern(シルバー・ファーン)です。葉っぱの裏が明るい灰色なのでその名があるんですが、分かりますか?その昔Maoriの人々はSilver Fernを裏返して道に置き、夜歩くときの道しるべにしたそうです。
NZの現首相Jenny Shipley女史が国旗を変えようと提案してるんですが、彼女の提案する新デザインは、このSilver Fernをあしらったものです。All Blacksの有名な黒いジャージの胸のマークもSilver Fernですね。
ちなみにHomepageや左のContents Frameの背景に使ってるシダはSilver Fernではありません。
少々海から外れ、山の中に入ってきました。Silver Fernがたくさん生えてますが、まだ森という感じではなく、日のあたる明るい道です。時折海も見えたりします。
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Appletree Bay Sand Fly
再度海に出ました。Appletree Bay(アップルトゥリー・ベイ)です。歩き始めて2時間ほどなんですが、久々のバックパッキングで背中や肩が早くも悲鳴を上げ始めてます。初日ってどうしてもつらいんですよね。2日目以降になると背中も慣れてきて、ウソのように楽になるんですけどね。Ryokoは早くもギブアップ。荷物を私の方に移し変えたりしたとこです。しかも悪いことに、突然天気が崩れ始めてます。 日本では山に入るときはマムシ、ウルシ、スズメバチの3つには常に注意を払ってるんですが、こっちでは全然その必要無し。ほんとに気が楽です。ほんとはスズメバチはいるらしいんですが、まだ見た事ありません。
ではなんにも気を付けなくていいかというと、そうは問屋が卸さない。コイツが要注意のSand Fly(サンド・フライ)です。まったくこの野郎ときたら・・・!
詳しくはNZ Informationをご参照下さい
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Anchorage
結局Appletree Bayを出発した直後から雨が降り始め、キャンプ地に着くまで全く撮影できませんでした。初日のキャンプ地はSea Kayakingの時と同じAnchorage(アンカレッジ)のキャンプ場。5時に到着したときはまだ雨降ってて、6時になったらHutに変更しようかと相談してたんですが、6時に雨が上がったんで、テント泊しました。
手前に見える箸はその辺の木を削ったもの。実は箸もスプーンも全部忘れてきたんです(^_^; 楽しみにしてた焚き火は雨のため断念。至極残念大変無念。
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2nd Day - from Anchorage to Bark Bay (9.5km 3hr)

 一夜明けると雨は完全に上がってました。朝のうちはまだ雲が多かったものの時間がたつにつれて晴れて来ました。さすがSunny Nelson!(このあたりもNelson地方です)

 このトラックにはTidal Crossing(タイダル・クロッシング)といって、干潮時しか渡れないルートが幾つかあります。大抵は満潮時用の迂回路があるのですが、なかにはTidal Crossingのみのところもあり、そういう所は「潮待ち」が必要になります。2日目はスタート直後にいきなりTidal Crossingです。迂回路もあるんですが、ちょうど潮の時間がよかったのでラッキーでした。これが海岸線トラックの醍醐味ですね。

 前日よりスタートも早いし距離も短いし、体も慣れてきてるのでこの日は楽勝コースです。




Toilet Tent
で、またもやいきなりトイレです。 いえね、Sea Kayaking編に「Anchorageのキャンプ場のトイレはキレイ」って書いたものの、写真が無かったもんで、今回撮ってきたんです。 え、別に見たくなかった? 失礼しましたm(..)m 前回は芝生の上にテント張りましたが、今回は空模様が怪しかったんで、雨風を避けるため、林の中です。使いなれたテントがこうしてNZで立ってるの見ると感無量でした。前回は借り物でしたからね。思えば真冬の戦場ヶ原のスノートレッキング新婚旅行に使ったのもこの3シーズンテントでした・・・(^_^;
 Sea Kayaking編参照
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Anchorage Beach Torrent Bay
Anchorageのビーチです。Ryokoのざっくが35リットルしかないもんで、私は90リットルのを背負ってます。こんなデカイの背負った人いなかったなぁ。初日はマジでつらかった。2日目になると平気なんだから不思議なもんです。
 Sea Kayaking編参照
さて、Anchorageの隣のTorrent Bay(トレント・ベイ)です。干潮時の前後1時間ずつはこうして完全に干上がり、歩くことが出来ます。このオレンジの標識が数百メートルおきに立っててこれを目標に歩きます。
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Torrent Bay Torrent Bay
所々にこうして川が流れ込んでます。裸足になって渡る爽快さといったらもう!
でもここは恐ろしいほど貝殻がビッシリあるところ。足の裏、何度切れたと思ったことか。Ryokoは痛さのあまり及び腰です。
コレがその貝殻。石コロではありません。ほんとにおびただしい数で、天然の貝塚といった感じですね。もちろん生きてて食べられるヤツもたくさんいるんでしょうが、今回は掘りませんでした。
そして画面奥が海。もう3時間もすればここはりっぱな海になってしまうんですねぇ。
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23torrent_bay_ballon_rock
Tidal Crossingを抜けたところに、なんと小さな村、Torrent Villageがありました。国立公園内になぜ私有地があるのかよく分からないんですが、多分国立公園の指定前からの住民の既得権なんでしょうね。
その集落からの風景です。真ん中の小さな島はBallon Rock(バロン岩)。こんな天国のようなところに住めたら最高ですねぇ。ただ車が使えないのが難点ですが・・・(^_^;
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さて、ここからトラックは海から離れ、山の中に入っていきます。
続きは
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