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D'Urville Island


D'Urville Island

( Seakayak Circumnavigation )

18 〜 28/May/2000



Vol.2






[ D'Urville Islandの地図 ]
( Parkmap Marlborough Sounds by DOC)
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Seakayak Circumnavigation

 さて、Vol.1からの続きです。 島に渡ってから3日目の2000年5月21日(日)、強風のためGarden Bay(ガーデン・ベイ)に『停滞中』のキャンプ生活の模様からお届けしましょう。



Making of Dried Fish Making of Smoked Fish
さて、いきなり冒頭からわけのわからん写真です。
これはなんでしょう?
答えは『Blue Codの干物』(笑)
Vol.1で妻RyokoがBlue Codを釣り上げている写真をご紹介しましたが、これがアイツのなれの果て。 しかし棒っきれに刺して干すだなんて、文化レベルは縄文人未満だな、コリャ・・・(^_^;
さらにわけのわからん写真は続きます。
一体これはなんでしょう?
答えは『左の写真の干物をスモークしているところ』(爆)
自分で笑っておいてなんですが、そうバカにしたもんじゃないんです。 これでスゴク立派なシロモノが出来ちゃったんですよ、ホントに!
え?証拠を見せろ?
写真を撮り忘れて平らげてしまってるのが、何よりの証拠じゃないですか!(苦しいなぁ)

ちなみにこの緑の筒状の物体、NZが世界に誇る(?)NZオリジナルの野外用ヤカン兼万能クッカーThermette(サーメット)です。 詳しくは『パドルの向くまま、気の向くまま』でご紹介してますので、ご参照下さい。

もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Sunset at Garden Bay Sunrise at Garden Bay
さて、妙な写真が続いたのでお口直し。
Garden Bay(ガーデン・ベイ)の夕焼けです。 東海岸なので夕日は山の向こうに沈みます。
そしてこれが翌朝の朝日。 水平線から昇るご来光、いつみてもいいものですねぇ。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Hapuka Rocks Cliff
さてツアー4日目の22日(月)、風がおさまったのでいざ出発! ご覧の通り、もう海面も安定しています。
これはHapuka Rocks(ハプカ・ロックス)という名前の大岩群です。 拡大画像は通過した後に裏側から撮ったもの。 キレイですよぉ。
東海岸を北上し続け、ついに北端の難所Hells Gate(ヘルズ・ゲイト)のすぐ南に到達しました。 なんだか物凄い岸壁があります。 これは名もなき崖なんですが、これこそ『地獄の門』に相応しいような威容です。 海はご覧のように相変わらずベタ凪。 この調子だったらHells Gateもスムーズに何事も無く通過出来そうです。
反対側からも見たい! もっとよく見たい!
Stephens Island Hells Gate !
さて、遂に北端。 『この岬を左に回り込むといよいよHells Gateに突入』という地点についてしまいました。 北を見てもさらに北に浮かぶこのStephens Island(スティーヴィンズ島)以外何も見えません。 実はちょっと写真ではわかりにくいのですが、北端についてみると岬の先では西からの風がかなり強く吹いている事がうかがえたんです。 というわけで、ここでは慌ててライフベストを脱ぎ、パドリング・ジャケットを着込んで、その上にライフベストを着直しているところ。 この風ではやっぱりHells Gateも一筋ではいかなさそうな気配・・・。 さぁて、問題のHells Gateです!!
来る時はFrench Passは通過していないので、初の難所です。 左は本土、右に小さな島があり、その間は1番狭い部分でホンの100m足らず(多分)。 この部分がHells Gateと呼ばれる難所です。 東海岸、西海岸それぞれを独自に流れてきた潮流がぶつかり合い、さらにAustraliaから吹いて来る西風もそこに加わります。
さて、この日の状態は・・・
案の定!
穏やかとは言い難い状態です! 拡大画像でもちょっとわかりにくいかもしれませんが、Hells Gateの左半分が白く波立っているのがお分かり頂けるでしょうか? これ、高さ1.5m程度のサーフ(白波、砕け波)なんです! 普通は浅いビーチでしか立たないはずのサーフが、潮流のぶつかり合いによって浅くないこんな場所で立っているんです。 右半分はここまでサーフは高くありませんのでこの右側を抜けます。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
 え?Hells Gate通過中の画像? そんなものあるわけないですよ!(^_^;;;(爆)
 私のパートナーはもうド素人とは呼べないものの、でもまだ初心者の域をやっと出るかどうかの妻Ryoko。 この時は向かいからの潮流と風がかなり強く、私自身がかなり本気を出して漕がない事には前に進まない状態だったんです。 パドリングを止めて写真なんか撮ろうモノなら、間違いなく押し戻されます。 カヤックって基本的には後向きに進むようには出来てないんで、後向きに押し戻されるってのは物凄く不安定な体勢なんです。 沈の危険性が高いんですよ。 さらにすぐそばでガンガンサーフが立っているし、風も向かい風だからカメラも飛沫をモロにかぶりますしね。 というわけで、撮影は無理でした。 防水デジカメだったらライフ・ジャケットのポケットに入れておいて一瞬で撮影できるんですがねぇ・・・。 つくづく防水のデジカメ欲しいです。

 いやぁ、しかしホントは撮影したかったです。 ほぼ全力でパドリングしてるのに、這っているよりも遅いような速度でしかジリジリと進まないカヤック。 そのすぐ左で1.5mのサーフが盛り上がっては砕ける。 自分達の漕いでいるところも、白いスープが砕けはしないものの、1m近いうねり(というよりもうほとんどサーフ)が前方から迫り来る。
 Hells Gateって幅は100m足らず、奥行きというか長さはせいぜい2〜30mっていう感じなんですが、この2〜30mを通過するのに3分くらいかかったんじゃないでしょうか。 いやぁ、血沸き肉踊る3分間でした。 面白かったなぁ。 ホントいうとビデオで撮ってお見せしたいところでした!
 あれでもう少し流れが強かったら面白がるどころではなく、昨年のChristchurchでの訓練の二の舞になってしまうところでしたけどね。 あの時より若干流速は遅く、そして海面の荒れ具合はずっと激しいという『非常にリーズナブルな荒れ具合』の面白い海でした。 ラッキー!v(^^)v

 てんでバラバラ勝手気ままに漕いでる各メンバーも、ここはさすがに一塊になって全員無事に通過するまでじっと見届けてました。 ちなみに我々の艇が最後尾。 いや、冗談抜きで、あそこで沈するといくらプロのガイドといえどもちょっとレスキューは難しいですよ。 特に私達が乗っているような荷物満載の重量級タンデム艇の場合はなおさら。 私自身も漕ぎながら
「もし先行しているケアが沈したら、どうやってレスキューしようかなぁ???」
と悩みつつ漕いでました。 コンディションが悪いとホントに厄介な海域だと思います。 実は今回も1番潮の流れの弱い頃合を計っての通過だったんです。 それでこれだから、速い時間は推して知るべし。

 腕に覚えのないシーカヤッカーの皆さん、ホントに迂闊に真似しないで下さいね。


 さて、というわけで北端の難所を全員無事どころか大喜びで通過し、西海岸に突入。 東海岸のベタ凪の海とはうってかわり、西海岸はやはり外洋らしい表情を見せてくれていました。 風は弱かったんですが、前日の警報が出るほどの風の影響による波、うねりが残っていたんですね。 うねりの高さは2m弱。 しかもキレイなうねりではなく、海面が非常にチョッピーな不規則な状態。 非常に漕ぎにくい。 というわけで、この日Hells Gate通過後はいい写真が撮れてませんでした・・・。

Swamp Bay Swamp Bay
さて、Hells Gateを通過した日に宿泊したビーチ、Swamp Bay(スワンプ・ベイ)です。 ここ、ホントに快適で気持ちのいいデカイビーチだったんですよ。 というわけで、ブリジット&ダリル夫妻と我々夫妻はここで3泊、他の11名も2泊しました。 海が荒れての停滞ではなく、純粋にのんびり(^^) いやぁ、いいビーチだった! こっちが難民村、じゃなかった、我々のキャンプサイト。 キレイな芝生のサイトに見えるでしょ? でもVol.1で申し上げたとおり、実はキャンプサイトでもなんでもない私有地。 つまり、これは牧場の一角なわけです。 芝生ではなく、牧草なんですね。 当然その辺りは足の踏み場もないほど羊や牛の糞だらけ。 さらには羊や牛の死骸や骨もゴロゴロ転がってます。 もちろんこのビーチに限った事ではなく、どこのビーチも事情は同じ。 Garden Bayにはまだ新しいシカの死骸がありましたね。 そういうワイルドな環境です。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Swamp Bay Sunset at Swamp Bay
上段左の画像と同じ部分を丘の上から。 キレイでしょ? 同じくSwamp Bayからの夕焼け。 西海岸なので、海に沈む夕日が見られるようになりました。 ここでは目の前のVictory Island(ビクトリー島)の陰に沈んじゃいましたけど。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Wild Bush at Swamp Bay Waterfall
キャンプサイトの奥の谷間にこういうちょっとした林があります。 これ、水がある証拠。 早速水汲みに行かなきゃ!
拡大画像で林の中が見られます。
ほらあった! 小さな、でも清冽な滝です。 でもそのまま飲んじゃマズイです。 左の画像でもお分かりの通り、この水は牧場の中を流れてきてます。 ということはGiardiaの危険があるというわけです。 他のメンバーは沸かして利用してましたが、我々は浄水器も使いました。 これは私の仕事。 どのビーチでも同じですが、毎朝Ryokoが朝食の支度をしてくれている間に私はペットボトルと浄水器を持って水場へ。 で、たいていクレソンも生えているのでついでに取ってくる。 そういう毎日でした。
林の中を見たい! 別の角度も見たい!
Rusty Machine at Swamp Bay Smoker
このSwamp Bayにはなんだかよく用途のわからない古い機械が朽ち果てていました。 こういうのはつい撮ってしまうんです。 さて、Vol.1でThermetteを利用したスモークをご紹介しましたが、Kiwiの他のメンバーは製材済みの流木を利用して本格的なスモーク・ハウスを作ってしまいました。 いやはやその仕事っぷりの早い事! さすがは世界一の(?)アウトドア超大国!!! やっぱり付け刃のアウトドア・ブームの日本とは、『アウトドア度』が桁違いです。 ホントにみんなアウトドア慣れしてて、ほとほと感心させられました。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Fish Dryer Wild Mushroom
さて、我々日本人組も負けているわけにはいきません。 カヤツリ草の葉をとってきて魚用の干し網を編んでみました。 2人で1枚ずつ編んで魚をサンドイッチしてあります。 本ページ冒頭では棒っきれに刺して干してたんだから、これでグッと文化的に進化し、縄文人レベルになりました(^^)  ちなみに網をぶら下げているのはRyokoのトレッキング・ブーツの靴紐・・・(^_^; 上段左の画像を撮った場所のすぐそばで、野生の巨大マッシュルーム発見! 実はマッシュルームって牛糞によく生えるんです。 このときも牛糞から生えてました。 ちょっと"Aotearoa Mail"向きの画像ではないので、撮った後の画像をご紹介(^_^;
ちなみにこいつは、他のメンバーが獲って来たアワビ、私が採って来たクレソン、持参したトマト、ニンニクとともに中華風スープに化けてくれました。 アワビ丼と一緒に食べたんですが、いやぁ、今思い出してもよだれが止まらんほど美味かった! 陸にいてもあんなに美味いモノはなかなか口に入らないもんなぁ・・・。 あぁ、飽食の日々よ!島が懐かしい!(^_^;
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Packing at Swamp Bay 40nile_head
さて、3泊ダラダラとすごしてすっかり身体が回復、いや鈍りきった所で出発。 25日木曜日の事です。 大荷物をこれから艇にぶち込もうというところです。

実は事前に「全員27日(土)に用事があるので、26日(金)には帰るよ」という話を聞いており、それをすっかり信じ込んでいた私は休暇は26日(金)までしか申請していませんでした。 大家にも金曜日に帰ると伝えましたし、日本の実家にもそう伝えてあります。 サイトのBBS、掲示板にもそう書きました。 でもだらだらし過ぎで、この時点で翌日に帰りつくのはもう完全に100%不可能になっておりました。 どうやら帰りつくのは月曜日になりそうです。 会社に連絡をとりたいのですが、携帯電話の圏外・・・。 食料もいささか不安。 そういう事情を反映してRyokoの顔色が冴えません・・・(^_^;

ま、絶海の孤島(?)で本土の事をあぁだこうだ心配しても始まりません。 とりあえずパドリングを楽しむことにして出発! 昼食休憩直後に通過したNile Head(ナイル・ヘッド)という岬を見上げてパチリ。 こういう空をバックにしたシルエット画像も、ついつい撮っちゃうんですよねぇ・・・。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
 というわけで、帰りが大幅に遅れそうな事により、会社にかける迷惑、その他の人々にかける心配、食料の量などをきにしつつの後半戦となりました。

 しかし!海はますます素晴らしい表情を見せてくれます。Vol.3ではさらなる美しい画像をお届けします。








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