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D'Urville Island


D'Urville Island

( Seakayak Circumnavigation )

18 〜 28/May/2000



Vol.3






[ D'Urville Islandの地図 ]
( Parkmap Marlborough Sounds by DOC)
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Seakayak Circumnavigation




Otu Bay Otu Bay
2000年5月25日(木)、島に渡ってから7日目、パドリング日数としては4日目の宿泊地、Otu Bay(オトゥ・ベイ)です。
Vol.2の最後で「鈍りきった所で出発」と書きましたが、ホントにこの日は2人とも体調が冴えませんでした。 別段風邪とかじゃないんですが、どうも体がだるく、頭が重く、パドルを動かすのが億劫で辛くて堪らなかったんです。 何故か2人揃って。 2日目のWhareata Bay - Garden Bay間もそうでしたが、パドリング距離の短い日に限ってハードな日になってしまう感じです。
え?マッシュルームに中ったんじゃないか?
う〜ん、そうかもしれません。 でもお裾分けしたブリジットとダリルは平気だったしなぁ・・・???
ともあれ、出発が正午近かった事もあり、このOtu Bayに到着したのはほぼ夕暮れどき。 この日は食事を終えたら2人ともバタンキューでした。 で、翌朝26日(金)、本当だったら本土に帰るはずだった日の朝撮った画像です。
朝起きたら2人ともスッキリ! 前日の不調はなんだったんだろう??? とりあえずいつも通り私は水汲みに。 行き先はこの画像に写ってる名もなき湖。 止まってる水は流れてる水に比べて水質が落ちるのは万人の知るところ。 あまり期待しないで行ったんですが、やっぱりダメでしたね。 浄水器を通した後でも臭くて飲めたもんじゃなかったです。 Swamp Bayの水はホントに美味かったのになぁ・・・。 でもこうして写真に撮るとキレイな湖ですね。
もっとよく見たい! もっとよく見たい!
Group Photo Bottle Point
ここでグループが二手に分かれることになりました。 私達二人に加え、エイベル・タズマン・カヤックスの後輩2名の計4名が他の11名より一足早く28日(日)に帰ることにしたのです。 というわけで、この26日(金)の夜から2グループは別のビーチでキャンプ、ここでお別れになってしまいます。 そこで全員で記念撮影!
我々2人だけフル装備なのは、スピードの遅い我々は先発しようとしてまさに出発間際だったため。 出ようとしたところに「全員で写真撮ろう!」という声がかかったというわけです。

あぁ、この写真を見ると、『難民村』が懐かしくて堪らなくなる・・・。

他のメンバーより早く出ようとしたのは、この日が1番パドリング距離が長いため。 ざっと見積もって20km。 海は外洋とは思えないほどのベタ凪だったので、そういう意味では特に問題になる距離ではないのですが、釣りもやらなきゃいけないのでやっぱり早く出なきゃいけません。 ま、結局釣れなかったんですけどね(^_^;
これはBottle Point(ボトル・ポイント)という名の岬。 Otu Bayを出発直後です。 ご覧の通り、湖かと見紛うような絶好のコンディションです。
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Sunset & Cave Sandy Bay
いやぁ、やっぱり遠かった! 釣り糸を垂れる時間も短くしたし、写真もほとんど撮らなかったというのに、それでも結局海の上で日没を迎える羽目になっちまいました。
でもその代わりこの画像! どうです?これ、自慢の逸品です。 実は我が家のPCのデスクトップの壁紙は今この画像です。 拡大画像の方も縮小圧縮したものですので、133KBの生画像が欲しい方、ご連絡下さい(^^)
さて、完全に日没後やっと辿りついたSandy Bay(サンディ・ベイ)。 もちろんこれは翌日27日(土)の朝に撮ったものです。 西海岸なので朝は日が昇るのが遅い上にこの日は曇っててあまりキレイな画像が撮れませんでしたが、実はこの小さな小さなビーチ、スゴク気にいったんです。 本土に近いためでしょう、ホンの数日前にも人が訪れていたらしく、まだ新しい焚き火の跡があったり、クレソンも摘んだばかりの株が目立ったりして、上陸以来初めて自分達以外の人間の気配を感じたビーチでしたが、それでも非常に居心地のいいビーチでした。 次回は一周しないでこのビーチに長逗留してそのまま帰ってもいいなぁ、ってな感じ。 ただし、Sandy Beachという名前とは裏腹に、石がゴロゴロしててテントを張る場所を探すのに一苦労しましたけどね。
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Sandy Bay Clear Water
上段右の画像を撮った場所からの別アングル。 これで晴れていればねぇ・・・。 ところが漕ぎ出した途端にすぐに晴れたんですよ、コレが! いやぁラッキー! 見てください、この水! ほらほら、早く拡大画像見てくださいよ!(^^)
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Long Cave at Okarewa Point Inside of the Long Cave
Vol.1でこの島には洞窟が無数にあることは書きましたが、これが最大規模の洞窟。 向こうに通りぬけられる100mのトンネルです。 Okarewa Point(オカレワ・ポイント)という岬の先端付近にあります。 洞窟の先に向こう側の出口がチラッと見えてるの、お分かりになりますか? もちろんこんな大物の洞窟は行くしかありません! 通過中に波が入って来て流れを作り、ホワイト・ウォーター・カヤックもどきの楽しみ方まで出来てスリル満点! 狭い洞窟の中で流れに持って行かれそうになるタンデム艇を壁にぶつけないように操るのはほんとにスリリングで、軽快なリバーカヤックとは全く別の面白さがあります(^^)

ちょっと広くなった場所で、波がおさまった瞬間を見計らってパチリ! 次の波に備えて大急ぎでカメラを防水バッグにしまって、パドルを構えて、と大忙し。 なんせ波がきちゃったらRyoko一人じゃどうにもなりません。 洞窟の中で艇を壊したら、それこそシャレにならん!(^_^;

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Paddock Rocks Sunset at Te Puna Bay
Paddock Rocks(パドック・ロックス)という巨石群といか小島群というか。 この角度からだとよくわかりませんが、10以上の小島が見事に一直線に並んでいるんです。 もとは切り立った尾根筋だった部分が沈下、浸蝕を経て一直線の島々になったんでしょうね。 ここも洞窟の宝庫です。 我々は釣り上げた魚を日没までに料理したかったので立ち寄らずにまっすぐビーチに向かったんですけどね(^_^; で、日没までになんとか上陸できた最後のビーチ、Te Puna Bay(テ・プナ・ベイ)です。 最後の最後まで美しい夕日が拝めてラッキーでした。 書き忘れてましたが、お天気に恵まれただけではなく、毎日ホントに暖かかったんです。 私、Sunny Nelsonが南島で1番温暖な場所だと信じていたんですが、違ったんですね。 どうやら冬が1番暖かいのはNelsonではなく、ここMarlborough Soundsだったようです。 なんせ最初の数日間はシュラフなしでシュラフ・ライナー(インナーシーツ)だけで眠れたほどです。 いいところだなぁ。
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Sand Shark Dog Shark
フィルやキャムがサメを釣って遊んでました。 釣るって言っても針は不要。 ただネットの中に魚のアラをいれてビーチで海に投げて引きずり寄せるだけ。 サメはネットに噛みついたままズルズルと上がって来てしまいます(笑) で、ひとしきり「アホだなぁ、こいつら!」と笑った後逃がす。 そういう遊びをやっていたわけです。
これはSand Shark(サンド・シャーク)。
こちらはDog Shark(ドッグ・シャーク)。 実はこの翌日、私コイツを釣ってしまったんです。 もちろん使っていたのはVol.1でRyokoが使っていたハンドライン。 恐ろしいほどの重量感、明らかにBlue Codとは違う激しいファイトぶりに
「何がかかっちまったんだ!?バラクーダか!!??」
とビビリつつ、必死になって素手でラインを手繰り寄せたところ、水面に浮上したのはこのサメ。 大きさも丁度これそっくりだったので、ひょっとすると同じ個体かな?
いやぁ、竿なしでこんなの釣り上げちまうと恐ろしいです、ホント。 とにかく大暴れするので左手でラインを持って持ち上げて右手のプライヤーで針を外し、魚体に触れることなくなんとかリリースする事に成功したんですが、 実はリリース直後に後輩のケアから聞いたところ、コイツはヒレに針を持ってて迂闊に手を出すと怪我をするんだそうです。 いやぁ危なかった! 上手く針が外れなかったら、知らずに素手で触るところだった!
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Te Puna Bay Te Puna Bay
話は最終日の釣りに行ってしまって前後してしまいましたが、これがその最終日28日(日)の朝撮影したTe Puna Bay。 恐ろしく広いビーチです。 ここでも野生のマッシュルームがボコボコ生えまくってました。 もちろん採りましたよ。 持って帰って家で食べました。 美味かった!(^^)

さて、ここまで読んで
「あれ?お別れしたはずなのになんでフィルやキャムが出てくるんだ?」
とか
「あれ?この写真いやにカヤックの数が多くないか?」
と思われた方、しっかり読んでくださってどうもありがとうございます。 ハイ、その通り、実は、26日の朝にお別れした11名の面子のうちブリジット&ダリル夫妻を除く全員がSandy Bayを素っ飛ばして27日の夕方追い付いて来てしまい、結局ここTe Puna Bayにまた大きな難民村が復活してしまったんです! 再会は嬉しかったですねぇ、ホントに(^^)  ま、彼らはここに2泊したので、この日French Passを越えたのは予定通り4名だけでしたが。

このTe Puna Bay、むちゃくちゃデカクて気持ちのいいビーチだったんですが、残念な事にOtu Bay同様、水がよくなかったんです。 同じように湖があります。 コレ以外に小さな流れがあったんですが、これも泥っぽくてダメでしたね。 長逗留はちょっと辛いですね、ここは。
でも大丈夫。 我々は前日のSandy Bayで美味い水をしこたま汲んで来てたんで、ここの不味そうな水は使わずにすみました。 ただし、この泥っぽい小さな流れ、クレソンはいいヤツがたくさん生えてたんで、家で栽培してみようと根っこごと数株持ちかえりました。 1週間を経過した今日も元気に青々してます。 まだガンガン増えるって言うのにはほど遠いですが、でも時折楽しむには十分な量です。 きっとRyokoが彼女のサイト『ニュージーランド のんき暮らし』で、そのうち栽培の様子をご紹介すると思います。
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French Pass Crossing French Pass
さて、最終日です。 ということは、ついに超有名な難所French Passを通過しなきゃいけません。 コイツがFrench Passです。 Vol.1で東側から見たFrench Passをご紹介しましたが、この西側からの画像の方が分かりやすいと思います。 この幅数百mの狭い海峡が数多くの命を飲み込んで来た魔の難所です。 潮流の向きによって渦潮の位置は変わりますが、この方向で向かい潮の場合は、向かって右側の岬の手前に渦が口を開けます。

ちなみにこの日のコンディションは、北風が強いという天気予報とは大違いの無風。 海の方も波、うねりともにまったくない完全なベタ凪。 Abel Tasman National Parkだったらまだしも、ここでこんな静かなコンディションだなんて、ちょっと信じがたいものがありました。 さらにこの日は偶然にも1番潮流スピードの遅い小潮。 しかも丁度汐止まり(停流、停潮)の時刻を狙ったので、結局1番狭い部分にさしかかるまでまったく潮流を感じませんでした。 風も波もないんですから流れがなきゃこりゃもう湖と一緒です。 超楽勝! ラッキー!!v(^^)v

しかしせっかくの難所なのにこれじゃあまりに何事もなさ過ぎてつまらん!! と思っていたら・・・。
ありました、異変が! 別段なんていうこともありませんが、確かにベタ凪の海の真ん中に突然様子の違う場所があります。 拡大画像でもよぉ〜くご覧頂かないとちょっとわかりにくいと思いますが、先行するシングル艇2艇の先、画面左側に堤防のように盛りあがった海面があります。 それ以外の部分も確かに不規則で複雑な水の流れがあるようです。 全く潮の流れを感じない汐止まりの時刻でさえこういう事がおこるんですね。 こりゃ1番潮流の速いタイミングだとどうなることやら。 D'Urvilleが大型船で事故ってしまったというのも頷けます。 カヤックではまず生きて帰れませんね。

てな事を考えつつ、の〜んびりと通過。 いやぁ、あまりにも無事過ぎる難所通過だった! なんせケアなんて昼メシ食いながら通過してましたもんね(^_^;  あ、私もミカン食べつつ通過したから、他人の事いえないか(^_^;;;

ちなみに潮流のことを詳しくお知りになりたい方は『パドルの向くまま、気の向くまま』に解説ページがありますのでご参照下さい。

もっとよく見たい! もっとよく見たい!
French Pass Suset & D'Urville Island
というわけで28日(日)午後4時前、10日間かけて無事一周ツアー終了です。 大慌てで着替えて、カヤックから荷物を出して車に積み換え、カヤックも車に乗っけて一息。 スープとスナックで小腹を満たしてから出発! French Passの集落を出てすぐの所で眼下に先ほど安全に通過したばかりの難所French Pass海峡を見下ろします。 まだ1番潮流の速い時刻にはほど遠いのですが、すでに海面は穏やかではなくなって来ております。 一周ツアーを無事終えた事とあいまって、改めて安堵感を覚えた瞬間でした。 もう少し行った所でD'Urville Islandの向こうに沈む夕日が目に飛び込んできました。 感無量・・・。

あぁ、また行きたい!

ちなみにこの後すぐに陽はとっぷりと暮れ、帰り道は暗い未舗装路を飛ばす羽目になりました・・・。

もっとよく見たい! もっとよく見たい!
 恐ろしく楽しい旅でした。 普段仕事で漕いでいるAbel Tasman National Park(エイベル・タズマン国立公園)は間違いなくNZでNo.1のシーカヤック・フィールドです。 でもそれは『万人向けのツーリズムの視点』での意見である事も否めません。 ある程度の経験を積んだカヤッカーからすれば
「海が静か過ぎてちょっと物足りない」
「人もカヤックもあまりにも多過ぎる」
「海岸線が短すぎて長い旅が出来ない」
「国立公園だから勝手な場所でキャンプ出来ないし、焚き火も出来ない」
などの不満も出てくる事でしょう。 でもこれらは全て初体験や経験の浅い初心者にとっての魅力的なポイントでもあるのです。 だからこそAbel Tasman National Parkは『No.1シーカヤック・フィールド』なのです。

 そういう意味で、ここD'Urville IslandはAbel Tasman National Parkが持っていない魅力を遺憾なく見せつけてくれました。 上に挙げたようなAbel Tasman National Parkに対する不満はここでは全て充たされます。 プロ、大ベテラン揃いの今回のツアー、全員が本当に心の底からカヤッキング、キャンプ生活を満喫していました。 「まわりに人がいない」、「南北に名うての難所がある」、「外洋に面していて荒れやすい」など、危機管理能力の不十分なパドラーには近付き難い島である反面、それが素晴らしく『自由な旅』をもたらしてくれている事もまた事実でした。

 というわけで、"Aotearoa Mail"にご紹介する旅としては少々一般性に欠けるネタだったかもしれません。 以前ご紹介した、やはり同じMarlborough SoundsのMotuara Island同様、
「お!面白そうだからオレも行ってみよう!」
ってなわけには行かないですもんね。
 でも、だからこそここにはNZの本当の魅力がありました。 そういう意味では、実はこれこそ"Aotearoa Mail"でご紹介するネタに相応しいんじゃないかと思ってます。

 ま、何はともあれ、やっぱりシーカヤックってホントに素晴らしい! こんな旅が出来る道具、他には絶対ないぞ!! プロになってホントによかった!!!(^^)



 Special Thanks to Abel Tasman Kayaks








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